9月の展覧会情報
◀8月10月▶
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マリヤギャラリー

☎/011(221)3307
札幌市中央区北1条西3(時計台前仲通)マリヤ手芸店3F
10時~18時(最終日~16時)
会期中無休

「泥と藍」竹林和美作品展

▼9月9日~13日
→大阪・茨木市でアトリエコマクサを主宰する染色作家の作品展。泥染めと本藍染めを使い、布選びにも作家の想いを込めて制作した、着やすくファッション性も高い作品を展示


札幌市資料館ミニギャラリー

☎/011(251)0731
札幌市中央区大通西13
9時~17時(最終日~16時)
会期中無休

パッチ・ワークキルト三人展

▼9月6日~11日


ギャラリー大通美術館

☎/011(231)1071
札幌市中央区大通西5の11大五ビル1F
10時~18時(最終日~17時)
会期中無休

舟本一枝キルト展

▼9月13日~18日


北海道立北方民族博物館

☎/0152(45)3888
北海道網走市字潮見309の1
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

イヌイトの壁掛けと先住民アート

▼7月16日~10月16日
→イヌイトの壁掛けを先住民アートの視点から紹介



青森県立美術館

☎/017(783)3000
青森市安田字近野185
9時30分~17時(入館30分前)
第2・第4月曜休み(祝日の場合翌休)

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく

▼7月16日~10月2日
→流行に左右されず、長年着用できる「特別な日常服」をコンセプトとするミナ ペルホネンは、日本各地の生産地と深い関係を紡ぎつつ、オリジナルの生地による独自のものづくりを続けてきた。生地や衣服、インテリア、食器などのプロダクトから、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵まで、多岐にわたるミナ ペルホネンの創作物を紹介するとともに、現代美術家・藤井光がミナ ペルホネンの世界を撮り下ろした映像作品を上映するほか、美術館前広場では皆川のデザインによる屋外作品を初公開する



板橋区立郷土資料館

☎/03(5998)0081
板橋区赤塚5の35の25
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

染と織―真田紐・江戸小紋・江戸手描友禅―

▼7月9日~9月19日
→染織分野で活躍する板橋区の伝統工芸士とその高度な技術・作品を紹介する。伝統工芸の保存継承への理解と関心を深めるとともに、染と織の世界の美しさを示す


ギャラリー懐美館 代官山

☎/070(5452)7230
渋谷区恵比寿西1の31の14グリーンマンション1F
11時~19時(最終日~17時30分)
会期中無休

exhibition 1

▼8月19日~21日
→プリントや染物など、手作業で制作した布作品と日頃描いているドローイングを展示


渋谷区立松濤美術館

☎/03(3465)9421
渋谷区松濤2の14の14
10時~18時(金曜~20時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

津田青楓 図案と、時代と、

▼6月18日~8月14日
→工芸品の下絵として捉えられがちな「図案」。しかし明治から大正時代は「図案」は必ずしも何かに応用されるために描かれるのではなく、また「絵画」とも異なるものとして存在するようになった時代であった。同展は、明治30年代に京都で多くの図案集を出版した津田青楓(1880-1978)を軸に、図案集と図案に関する作品を展観する。明治37(1904)年、青楓は図案の研究会を結成し、日本画の師である谷口香嶠や、当時、京都に新たな美術やデザインをもたらした洋画家の浅井忠を顧問に迎えて雑誌の刊行も行っていた。それまでの形にとらわれず、自己の表現としても制作されるようになった図案。津田青楓の作品を通し、職人の仕事から美術家の作品へと昇華された「図案」の世界を紹介する


文化学園服飾博物館

☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(入館30分前)
日曜・祝日休み

型染~日本の美

▼6月15日~8月4日
→紙や木の型を使って布に文様を表す型染は、日本の豊かな染織文化の中で古くから行われてきた。型による文様には整然とした模様配置や反復の諧調など、特有の表現や美しさを見出すことができる。ものの形を巧みにとらえて単純化、デフォルメした図案は、型の使用という制約があるからこそで、かえってそのものの本質を印象深く表すことができ、日本人の文様に対する独特の美意識も感じられる。同展では、小紋、板締、型友禅など、藍一色の精緻なものから多色を用いた華やかなものまで、さまざまな型染の服飾を紹介する


明治神宮ミュージアム

☎/03(3379)5875
渋谷区代々木神園町1の1
10時~16時30分(入館30分前)
木曜休み(祝日の場合開館)

みかどの御召物―明治天皇の黄櫨染御袍―

▼7月9日~9月4日
→現天皇の着用する黄櫨染御袍は、平安時代初期の嵯峨天皇の代より、天皇の着用する服として定められ、永らく海外使節の応対や節会などに着用されてしたが、明治天皇の代よりは、それまで唐風の装束が用いられていた即位式をはじめとする宮中祭祀の大部分でも用いられることとなった。同展は、明治神宮の所蔵する3点の明治天皇着用の黄櫨染御袍を一度に展示する初めての試みにより、令和の宮中祭祀にまで続く日本の伝統的色彩と明治時代に重要性を増した黄櫨染御袍の歴史的意義を示す。


東京都美術館

☎/03(3823)6921
台東区上野公園8の36
9時30分~17時30分(入館30分前)
会期中無休

第46回全国高等学校総合文化祭

▼7月31日~8月4日
→写真、書、油彩画、彫塑・立体、日本画、工芸、版画、映像


丸紅ギャラリー

📩/gallery@marubeni.com
東京都千代田区大手町1の4の2丸紅ビル3F
10時~17時(入館30分前)
日曜・祝日休み

「美」の追求と継承―丸紅コレクションのきもの―

▼6月7日~8月1日
→丸紅コレクションの3本柱の一つである染織品コレクションの一部を展観する。同展を通じて、戦前の丸紅商店がどのような意図とどのような審美眼を持って江戸を中心とした染織品コレクションの蒐集にあたったか、また染織技術の進歩に伴う伝統意匠の当代意匠への応用と新たな意匠表現創造にいかにして取り組んだかを、新たな視点と研究成果とともに紹介する。能装束にはじまり、勢力的に収集した小袖や古裂などの近世染織品、なかでも小袖は、17世紀後半から幕末明治頃のものまで幅広いコレクションを持ち、近世の日本染織史を通覧できるほど。また明治・大正時代のきものの新たな展開も紹介する。


三菱一号館美術館

☎/03(5777)8600
千代田区丸の内2の6の2
10時~18時(金曜・第2水曜~21時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode

▼6月18日~9月15日
→ガブリエル・シャネル(1883~1971)は、「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれる。シャネルのシンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導した。戦後に流行したシャネルのスーツを着こなすことで、彼女自身がファッション・アイコンとして、そのスタイルを象徴している。同展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode展を日本向けに再構成する国際巡回展。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは32年ぶりのこと。シャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスを代表に、どれも特徴的な服はシャネルのファッションに対する哲学を体現し、さらにコスチューム・ジュエリーやNo.5の香水といった展示に当時の記録映像が加わることで引き立てられ、鑑賞者をシャネルのクリエーションの魅力へと誘う


21_21 DESIGN SIGHT

☎/03(3475)2121
港区赤坂9の7の6東京ミッドタウン・ガーデン内
10時~19時(入館30分前)
火曜休み

クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”

▼6月13日~23年2月12日
→2021年9月、パリのエトワール凱旋門が布で覆われると、周囲は人々の歓声に包まれた。現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードが出会い、創造活動の一歩を踏み出したパリで1961年に構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」が現実のものとなった瞬間だった。同展では、多くの記録画像や映像を使って、同展ディレクターで映像作家でもあるパスカル・ルランのシネマティックな表現により「包まれた凱旋門」の構想から実現までを新たな体験としてつくり出す。また、二人の活動に長年かかわる、柳正彦が担当する「二人のアーティスト:創作の64年」というセクションでこれまでの主要な活動を紹介する


大倉集古館

☎/03(3583)0781
港区虎ノ門2の10の3
10時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

芭蕉布―人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事―

▼6月7日~7月31日
→芭蕉布とは亜熱帯を中心に分布する植物・芭蕉からとれる天然繊維を原料とした沖縄を代表する織物。第二次世界大戦後に消滅しかけた伝統技法を復興させ、現代へ繋いだ女性こそが平良敏子。その功績により、2000年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。同展では沖縄本土復帰50周年に寄せ、平良敏子の情熱と、彼女が本島北部の小さな村・喜如嘉に設けた工房で紡がれる手仕事の数々を約70点にわたり公開する。芭蕉の糸が織りなす透けるような風合い、沖縄特有の力強い色彩、バラエティに富んだ絣柄の世界をはじめとする芭蕉布の魅力を紹介する


日本民藝館

☎/03(3467)4527
目黒区駒場4の3の33
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

復帰50年記念 沖縄の美

▼6月23日~8月21日
→琉球王国として独自の文化を形成してきた沖縄。その地を柳宗悦が初めて訪問したのは1938年のことだった。以来、4回にわたり工芸調査や蒐集を重ね、展覧会などを通してその魅力を紹介してきた。日本へ復帰して50年の節目にあたり、館蔵する紅型や織物、陶器などを展覧し、改めて沖縄が「美の宝庫」であることを紹介する。併設展として、北米の先住民の編籠や土器、織物などのほか、南米やハワイの先住民の工芸を加えて紹介する「アメリカ先住民の工芸」、昭和時代に製作された金城次郎の陶器や、宮平初子、平良敏子、大城志津子らの染織品を展示するほか、当館蔵品をもとに復元された衣裳も併せて展覧し、戦後の困難な状況下、琉球文化の復興・継承に尽力した作り手の仕事を紹介する「昭和時代の沖縄工芸」、実寸大図案の御絵図(みえず)をもとに織られた苧麻地の八重山上布や宮古島の紺絣、久米島の鮮やかな黄色地の絹織物など島々の織物を展示する「沖縄離島の織物」なども展観する


国営昭和記念公園 花みどり文化センター

☎/042(526)8787
立川市緑町3173
9時30分~17時
会期中無休

江戸の粋、藍型染めの作品展

▼8月4日~30日
→日本の伝統的な型染めの技法を用いて染め上げた作品を展示。今回のテーマは、「江戸の粋」で、江戸小紋や歌舞伎使用など、当時の町人に人気があった粋な文様を紹介


ぎゃらりー由芽

☎/0422(47)5241
三鷹市下連雀4の15の2ホワイトマンション101
12時~19時(最終日~17時)
木曜休み

田島征彦展

▼8月20日~9月4日
→画家、絵本作家、型絵染作家として活躍する田島征彦の個展を、2019年に続き、ぎゃらりー由芽とぎゃらりー由芽のつづきの2会場で開催する。沖縄で40年以上取材を続けてきた新作絵本『なきむしせいとく―沖縄戦にまきこまれた少年の物語―』を出版するなど今なお精力的に活躍している。今回は、ぎゃらりー由芽では「なきむしせいとく」の原画を、ぎゃらりー由芽のつづきでは「型絵染」を展示



群馬県立日本絹の里

☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜休み

平安王朝の文化~よみがえる源氏物語の世界~

▼9月8日~11月7日
→『源氏物語』にみえる平安時代の雅な王朝文化の世界を、立体的に表現した展示を行う。1/4に縮小したサイズの寝殿模型による具現化展示のほか、美しい平安装束をはじめ、王朝文化を彩る料理や楽器など、平安貴族たちの宮廷生活を紹介する。祝物染料とその染料で染めた綛糸、十二単の変遷や直衣など等身大の平安装束も展示する


高崎シティギャラリー

☎/027(328)5050
群馬県高崎市高松町35の1
10時~17時(最終日~16時)
会期中無休

西陣美術織 伊藤若冲展

▼9月9日~12日
→西陣美術織で再現された伊藤若冲の復元作品の数々を一堂に展示


遠山記念館

☎/049(297)0007
埼玉県比企郡川島町白井沼675
10時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

コレクション展

▼6月11日~9月25日
→今年は同館創設者・遠山元一の没後50年にあたる。同館コレクションの名品に加え、元一が長女貞子のために誂えた小袖類などを選んで展示


我孫子市白樺文学館

☎/04(7185)2192
千葉県我孫子市緑2の11の8
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

民藝運動と我孫子

▼3月1日~9月25日
→「民藝」への歩みは、我孫子で始まったといっても過言ではない。柳宗悦が我孫子に移住したのは、1914(大正3)年9月。我孫子では、「民藝」へと続く出会いと絆を育んでいく。白樺派、そして民藝運動の父、柳宗悦が民藝運動へのきっかけをつかんだ我孫子で、同館所蔵の民藝作品を展示


ギャラリーかれん

☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休

桂会

▼8月29日~9月2日
→ニット、帽子、レザー

Riiko mode

▼9月12日~16日
→小物、バッグ

夢眩大作品展

▼9月26日~30日
→テキスタイル、洋服、小物雑貨


女子美アートミュージアム

☎/042(778)6801
神奈川県相模原市南区麻溝台1900女子美術大学10号館1F
10時~17時(入館30分前)
日曜休み

柚木沙弥郎の100年―創造の軌跡―

▼9月17日~10月17日
→今年10月に100歳を迎える柚木沙弥郎は、「つくること」が生活の一部であるように、現在も制作と向き合っている。「型染」に、独創的な表現を加えた豊潤な色彩による作品は、これまで多くの人々を魅了してきた。染色家、教育者、デザイナー、表現者である柚木沙弥郎を紐解き「創造の源泉」とその原動力となるモノを視る力に焦点をあて、柚木沙弥郎の100年、今なお現役で活躍するそのマルチな世界を紹介し、つくる喜びに迫る


新潟県立歴史博物館

☎/0258(47)6130
新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247の2
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

生業絵巻尽―ひらけ!江戸の産業図鑑―

▼9月17日~10月30日
→日本では、奈良時代以降、社会の変化を反映しながら多様な絵巻物が制作されてきた。同展では、江戸時代の安定した社会の中で発展した各種の産業を題材にした絵巻(農業、鉱業、捕鯨、製紙業、茶業、織業に関するものなど)を展覧し、江戸時代の産業や絵巻文化の一端を紹介する。新潟県が誇る佐渡金銀山の絵巻も数多く取り上げ、世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」の価値を示す重要な資料となっていることも紹介


国立工芸館

☎/050(5541)8600
金沢市出羽町3の2
9時30分~17時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

こどもとおとなの自由研究 工芸の〇△□✕展/特別陳列:北村武資

▼7月5日~9月4日
→○に△、□に✕。もっとも基本的な図形や記号として、日頃から見慣れ、使い慣れたイメージ。工芸を観察すると、ここでも実にさまざまな○や△、□や✕に出合う。工芸をめぐる数々の秘密を○△□✕のフレームを通して読み解くこと。それがこの夏、工芸館から人びとに送るミッション。子どもと大人がそれぞれのペースで、あるいは力をあわせて挑戦してみる試みの展覧会。特別陳列では、京都生まれの染織家・北村武資(1935-2022)の作品を展示する。西陣で得た高度な技術と現代的な感覚は、伝統の立場をとりながら も「織物の組織そのものが表現」とする造形思考によって新たな地平を切り開いた。1995年に「羅」、2000年には「経錦」で重要無形文化財保持者に認定。国内外で高く評価される日本を代表する染織家の一人。北村作品の魅力は、既成の価値観に甘んずることなく、織の根源を探求しづけたことから生まれた 。同展では、22点の作品を通して、さらなる展開への想いが止むことのなかった作家の意欲と造形思考を紹介する

ジャンルレス工芸展

▼9月16日~12月4日
→近年、新しい文脈で工芸が評価されている。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきた。並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めている。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきた。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まってきた。同展は、東京国立近代美術館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点でご紹介する展覧会。器からオブジェまで形状はさまざまだが、鑑賞者はジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができる


石川県立美術館

☎/076(231)7580
金沢市出羽町2の1
9時30分~18時(入館30分前)
会期中無休

みんなで楽しむ はじめての工芸Ⅰ

▼8月6日~9月5日
→工芸はさまざまな材質、つくりかた、デザイン性などの見方・楽しみかたの切り口は多種多様にあるが、今回は絵画や彫刻を楽しむように、描かれているものや色などを楽しむ入口を用意している。染織では、木村雨山、成竹登茂男、水野博の作品や友禅染工程見本を展示する

加賀宝生のすべて 能面と能装束

▼9月17日~10月23日
→「能」は加賀藩より続く、金沢の伝統文化のひとつ。中でも宝生流の能が盛んであったことから「加賀宝生」と称される。しかし、その繁栄の象徴ともいえる加賀藩前田家所蔵の能装束は、明治期の混乱と大正昭和期の売立等によりほとんど散逸した。同展は、各地に散逸した前田家伝来の能装束を一堂に集め、多彩で華やかな能装束の展示をとおして、「加賀宝生」の栄華を再現するとともに、能面と能楽資料もあわせて紹介し、地方において独自の展開を遂げた加賀藩の能楽史を再考する


石川県立歴史博物館

☎/076(262)3236
金沢市出羽町3の1
9時~17時(入館30分前)
会期中無休

アトゥイ―海と奏でるアイヌ文化―

▼9月23日~11月13日
→「アトゥイ」はアイヌ語で「海」。アイヌにとって海は生業の場であり、外の世界とつながる交易の道でもあった。北前船による蝦夷地(北海道)と本州の産物往来にも、アイヌが深く関わる。生活道具や工芸品からアイヌをとりまく海の世界を紹介し、北陸の関係資料をもとに海を介した交流について探る


金沢湯涌夢二館

☎/076(235)1112
金沢市湯涌町イ144の1
9時~17時30分(入館30分前)
火曜休み

夢二の工芸―染色・刺繍、人形、竹工芸―

▼8月3日~11月6日
→竹久夢二は、気持ちよく楽しい日常生活を願って、普段使いの工芸品を手がけた。機械や科学技術による大量生産よりも、地方の風土を尊重した「手仕事」による制作を重視している。 夢二は、大正初期から、夢二式美人画の装いを具現化した半襟や浴衣地をデザインし、昭和初期になると、アマチュアの人形制作グループ「どんたく社」を結成して仲間とともに、抒情を立体化した。さらに、「榛名山美術研究所」の設立宣言文を発表し、絵画・木工・陶工・染織などの「新鮮な素朴な日用品」を研究・制作しようと企画した。その後、竹工芸の産地へ依頼して完成した夢二デザインの竹籠に、「どんたく籠」と名付けている。同展では、工芸の街・金沢で、「染色・刺繍」「人形」「竹工芸」をテーマに、夢二の遺品等から成る「竹久家コレクション」の浴衣地類、東京国立近代美術館の人形、新潟県阿賀野市の二瓶武爾コレクションの竹工芸関連作品を中心に、夢二が携わった工芸作品や資料を展示する


印傳博物館

☎/055(220)1621
甲府市中央3の11の15印傳屋本店2F
10時~17時
会期中無休

印傳の唐草―つる草の曲線美―

▼6月25日~9月11日
→唐草は「絡み草」を略したものともいわれ、植物のつるや葉などが波状に伸びたり絡み合ったりしながら連続している様子を図案化した模様が唐草模様。写実的に描かれたものから同じパターンを並列、または輪繋ぎにした抽象的なものまで多種多様あり、華やかな装飾模様の一つとして知られている。唐草模様の歴史は古く、日本では古墳時代に中国大陸などから伝わったといわれる。唐草のモチーフには忍冬・葡萄・牡丹・蓮華などが古くから用いられ、平安時代以降は菊・桜・梅・桐などの和様化した唐草が創案された。鹿革工芸の古典資料における唐草模様は、型紙を用いて漆で模様を描く漆付技法と染めの技法によって見ることが出来る。漆付技法の菊唐草はリズミカルで細やかな線を点と空間によって表現し、全体の構成は落ち着いた印象。また染めの技法では花弁は濃赤、つるや葉は青緑色で描かれた花唐草の模様が多く、躍動感や生命力に溢れた姿をしている。伝統模様から創作模様まであるつる草の曲線美を鹿革工芸品で紹介する


岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや

☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)、12月29日~1月3日休み

桑・クワ・くわ―その歴史とめぐみ―

▼5月19日~9月11日
→蚕のえさである桑は、古来から、薬草などにも利用され、葉のみならず、枝条、根茎までもがその対象だった。現在に至るまで、その植生や種類など、さまざまな研究がなされている。書籍・資料など、今回初公開の収蔵品も含め、知られざる桑の魅力に迫る


八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)

☎/0266(74)2701
長野県諏訪郡原村17217の1611
9時~17時(入館30分前)
会期中無休

第9回あなたが選ぶ信州の裂織展

▼9月17日~12月4日
→信州の原村では古くから機織りがさかんに行われてきた。ことに裂織は「ぼろ機織り」の名称で親しまれ、今なおその技が継承されている。裂織文化の振興と発展を目的に始められた全国公募展である同展は、来場者の投票によって大賞が選ばれるほか、芸術性、技術、伝統などの視点で審査する審査員特別層を設けている。裂織本来の手法を生かした作品が並ぶ


岐阜県美術館

☎/058(271)1313
岐阜市宇佐4の1の22
10時~18時(第3金曜~21時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

「いろとかたち―工芸・立体を中心に」展

▼7月30日~9月11日
→あか・あお・きいろ―まる・さんかく・しかく。私たちは日々、たくさんの色と形に囲まれ過ごしている。作家の手によって生み出された作品にはどんな姿が潜んでいるのだろうか。「いろとかたち」に注目し、工芸・立体を中心に紹介する。染織では、鎌倉芳太郎、宗廣力三、三浦景生、北村武資、堀菱子、土屋順紀の作品を展示


静岡市立芹沢銈介美術館

☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

芹沢銈介の文字

▼7月5日~9月23日
→芹沢銈介の仕事の中でも人気のある、文字表現に焦点を当てた展覧会。若き日から書を得意とした芹沢は、早くから作品に文字をとり入れ、のれん、帯地、着物、屏風、染絵額、型染うちわ、包装紙、ブックデザインなどを手がけ、また書作品も多数残している。同展では、芹沢の多彩な仕事のジャンルから文字作品100点をとり上げて紹介する。後半の展示室3室には、芹沢が集めた世界の収集品の中から「朝鮮民画」を特集展示する


浜松市水窪民俗資料館

☎/053(987)1620
浜松市天竜区水窪町地頭方1097
9時~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

静岡文化芸術大学×浜松市博物館巡回展「浜松の染色型紙」

▼9月10日~28日
→静岡文化芸術大学と浜松市博物館との連携で調査や修復を行っている機械染色の型紙などの巡回展示


名古屋市蓬左文庫

☎/052(935)2173
名古屋市東区徳川町1001
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

祭りの世界―仮装と風流(ふりゅう)―

▼7月24日~9月11日
→祭りは宗教的行事でもあり、人々が心躍らせる娯楽でもあった。江戸時代の祭礼図を中心に、見た目にも美しく楽しげな仮装や出し物に着目し、その豊潤な世界を紹介する


ノリタケの森ギャラリー

☎/052(562)9811
名古屋市西区則武新町3の1の36ノリタケの森内
11時~18時(最終日~16時、入場20分前)
会期中無休

河村尚江染織展~色の波動~

▼9月13日~19日
→光風会所属の染織作家の作品展


豊田市美術館

☎/0565(34)6610
愛知県豊田市小坂本町8の5
10時~17時30分(最終日~16時)
月曜休み

交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー

▼6月7日~9月4日
→1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む各地で、様々な「モダン」の形が現われた時代。機能主義に基づく「モダニズム」は、いまだに当時の中心的な動向とみなされているが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもあった。当時の作家たちは、時間差なく情報を共有し、国やジャンルを越えて同期し合い、その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市まで、いわば、私たちの生活空間、身体活動全般におよんでいる。ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、建築家で室内装飾家のロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えた。同時主義絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、建築、家具デザインを手がけたルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払った。そして、ドイツのバウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになる。急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介する


豊田市民芸の森

☎/0565(46)0001
豊田市平戸橋町石平60の1
9時17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

森のアート展「藍染めに魅せられて~なみ工房の仲間たち~」

▼9月23日~12月4日
→豊田市民芸館「絞り染め・藍染め講座」の講師である加藤南美子とその仲間3人による、鮮やかで深みのある美しい藍染め作品を展示


豊田市民芸館

☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

藍染の絞り 片野元彦・かほりの仕事

▼9月13日~12月4日
→藍染絞りの第一人者として知られる片野元彦(1899~1975年)を紹介する特別展。名古屋で生まれ、若い頃は画家の岸田劉生に師事し、洋画家を目指していた片野は、岸田の急逝後は染物を学び、57歳の時、日本民藝館創設者の柳宗悦に、有松・鳴海の絞りの仕事を再興するように託されたのがきっかけで藍染絞りの道に専念した。同展では、片野が76歳で亡くなるまで、絞染職人として邁進したことがうかがえる、天然藍を中心とした植物染料の絞り染の着物や服地、暖簾や飾布など、生活の中で使用されてきた絞り染作品の数々が展示される。あわせて片野の長女で絞り染作家の、かほり(1932~2016年)の初出展を含む作品のほか、書簡などの関連資料、親交のあった写真家、藤本巧撮影によるふたりの写真など、総数約100点が公開される



gallery PARC

☎/075(334)5085
京都市上京区皀莢町287堀川新文化ビルヂング2F
13時~19時
水・木曜休み

beyond むらたちひろ

▼8月13日~9月4日
→染織作家・むらたちひろは、「染色」への探究心を始点に、「染める/染まる」という行為・現象に着目した作品制作に取り組んできた。本展は2020年に巨大な旧酒造を会場に開催した個展「すべとしるべ2020 #01 :むらたちひろ 時の容/while it goes」(オーエヤマ・アートサイト/京都)において、会場制作として取り組んだ大型作品や、2022年のVOCA展出品作品をはじめとするむらたの『beyond』シリーズ作品を中心に構成する。染色という行為と現象、むらたの体験を起点とする本作品シリーズにおいては、染色によるイメージを描く・見せるのではなく、大型作品による空間によって染色そのものを体験・鑑賞する機会として構成する


京都市美術館(京都市京セラ美術館)

☎/075(771)4107
京都市左京区岡崎円勝寺町124
10時~18時(初日12時~、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

綺羅(きら)めく京の明治美術―世界が驚いた帝室技芸員の神業

▼7月23日~9月19日
→帝室技芸員とは、1890(明治23)年に発足した制度で、皇室によって優れた美術工芸家を顕彰、保護するもの。美術界のトップランナーというべき、一握りの美術家が選ばれた。制度発足の背景には、美術の奨励に加え、明治維新によって幕府や諸藩の庇護を失い、窮地に立たされた画家や工芸家を救い、優れた技術を保存する目的があった。帝室技芸員は当代における美術の、最高の栄誉と権威を示す制度となり、1944(昭和19)年まで続くなかで、京都にゆかりのある美術家も多く選出されている。本展では、制度が発足した明治期を中心に、京都にゆかりのある19人の帝室技芸員を紹介する。染織では、五世伊達弥助、二代川島甚兵衛が含まれる。最高峰とたたえられた名作を通して、明治期京都の技と美を堪能させる


ギャルリ・オーブ

☎/075(791)9122
京都市左京区北白川瓜生山町2の116瓜生山学園京都芸術大学内
10時30分~18時30分
日曜休み

織の世界とバスケタリー展

▼9月2日~10月3日
→瓜生山学園京都芸術大学美術工芸科染織テキスタイルコース教授・仁尾敬二の退職記念展。かごの素材や編技法を独創的に展開した造形作品の展覧会「第34回バスケタリー展」が同時開催される


川島織物文化館

☎/075(741)4323 京都市左京区静市市原町265
10時~16時30分(入館30分前)
見学は要予約。土・日曜、祝日休み

昭和のはじめを駆け抜けた とっておきの一着 一枚の着物・一筋の帯

▼3月1日~23年1月31日
→きもの研究家の草柳アキより寄贈された240点余りの和装品の中核は、昭和初期から中期の晴れ着で、色柄は時代性を色濃く反映しており、和服史上においても伝え残すべき大変貴重なものばかり。一枚のきもの、一筋の帯が醸し出す「昭和」を、選りすぐりの逸品で紹介する


ギャラリー恵風

☎/075(771)1011
京都市左京区丸太町通東大路東入南側
12時~19時(最終日~18時)
月曜休み

舘正明・加賀城健展「挑む二人」

▼9月8日~18日
→ろう染(舘)と糊染(加賀城)により独自の表現展開をする染色作家の作品展


ギャラリーギャラリー

☎/075(341)1501
京都市下京区河原町通四条下ル東側寿ビル5F
12時~19時(最終日~17時)
木曜休み

米山より子展

▼9月3日~18日
→ミクストメディア

高木光司展

▼9月24日~10月9日
→ファイバーアート


京都絞り工芸館

☎/075(221)4252
京都市中京区油小路通御池下ル
9時~17時
不定休

巨大絞り几帳四連作「京の四季」一挙公開

▼9月2日~12月25日
→春は篝火にゆらめく円山公園の枝垂桜。夏は辻が花を惜しげもなく施した五山の送り火。秋は絞りの紅葉の合間に見える八坂の塔から高台寺、知恩寺、永観堂までをライトアップした風景。冬は月光のなか、幻想的に浮かぶ北野天満宮の梅の古木。それぞれの絞り染めによる几帳は幅6.5mと非常に大きく、春夏秋冬が並ぶ様は壮観


ギャラリーマロニエ

☎/075(221)0117
京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332
12時~19時(日曜~18時)
月曜休み

ふたり展 景色は先にある

▼9月13日~18日
→京都市立芸術大学修士課程(染織)の芥子萌樹と嵯峨美術大学修士課程(染織)の森崎華林が染めの作品を展示


染・清流館

☎/075(255)5301
京都市中京区室町通錦小路上ル明倫ビル6F
10時~18時(入館1時間前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第3回全国大学選抜染色作品展

▼8月26日~9月18日
→全国16大学で染色を指導している教員に、卒業・修了性のなかから若手(30歳未満)の染色作家1名を推薦してもらい、作品を展示する。出品作を対象に、美術館関係者やジャーナリストなどの審査員による審査によって、入賞作品を選ぶ。参加大学は、大阪芸術大学、大阪成蹊大学、大手前大学、岡山県立大学、沖縄県立芸術大学、金沢美術工芸大学、京都芸術大学、京都市立芸術大学、京都精華大学、佐賀大学、嵯峨美術大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京藝術大学、名古屋芸術大学、広島市立大学


楽空間祇をん小西

☎/075(561)1213 京都市東山区祇園花見小路四条下ル西側
13時~19時(最終日~17時)
会期中無休

染二人展―今までのお礼を込めて―小川靖弘・小川裕惠

▼9月1日~5日
→蠟染の小川靖弘と藍染絞りの小川裕惠の二人が仕事じまいをしたのを機会に、大きな作品や未発表の作品などを展示する



神宮徴古館

☎/0596(22)1700
三重県伊勢市神田久志本町1754の1
9時~16時30分(入館30分前)
木曜休み(祝日の場合翌休)

生きる正倉院―伊勢神宮と正倉院が紡ぐもの―

▼9月13日~11月9日
→奈良時代、聖武天皇の49日の法要に際して、光明皇后により東大寺の大仏へと献納されたのが正倉院宝物である。正倉院事務所による正倉院再現模造品の製作は、長い時の中で失われた当時の構造や技法、素材をも究明して現代へと蘇らせることに重要な意義がある。連綿と繰り返し調製されてきた神宮神宝と正倉院宝物が紡ぐ1000有余年に及ぶわが国の技術と文化の粋。同展では今後の神宮式年遷宮斎行に欠かせない伝統文化を紹介する。染織品は、「第3章神々と貴人の衣装―優雅な染織―」で、五窠文錦御被、白橡綾錦几褥、御高機ほかを展示する


髙島屋史料館

☎/06(6632)9102
大阪市浪速区日本橋3の5の25髙島屋東別館3F
10時~17時(入館30分前)
火・水曜、10月27日~11月4日休み

画工画 明治の画工、世界に挑む

▼9月10日~12月19日
→明治中期、京都の小さな呉服商であった高島屋は新しく貿易業を始めた。輸出したのは美術染織品。当時、「画工」と呼ばれた人々が描いた下画をもとに、職人が染・織・刺繍を駆使して額絵や壁掛、屏風などに仕立てた。高島屋の製品は世界各国の博覧会で高い評価を受け、異国の邸宅を彩る室内装飾品として続々輸出された。世界市場を視野に入れた製品の下画は、伝統的な日本の絵画を基本としつつも、洋風のモチーフや構図を意欲的に取り込んだ斬新な画が多く見られる。世界が認めた製品の下画を描いたのは誰か?。今に残る書簡や出勤簿から、岸竹堂、今尾景年、幸野楳嶺、竹内栖鳳ら、名だたる面々が手がけていたことが知られる。けれども、下画は下画であるが故に、署名も印も残されていない。そんな“名も無き”画工たちによる下画の数々と稀少な製品の展観を通して、世界に挑んだ明治の画工の気概と矜持を伝える


八尾市立歴史民俗資料館

☎/072(941)3601
大阪府八尾市千塚3の180の1
9時~17時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)

着物―辻合コレクションより―

▼7月29日~10月3日
→河内木綿の文様研究家であった辻合喜代太郎氏のコレクションの中から、女性の着物を中心に紹介する


ギャラリー猫亀屋

☎/072(425)4883
大阪府泉南郡岬町淡輪4193の2
10時~17時
火・水曜休み

名護朝和展

▼9月3日~11日
→紅型、型染の作品展示


日本・モンゴル民族博物館

☎/0796(56)1000
兵庫県豊岡市但東町中山711
9時30分~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合開館)

モンゴルの星★風をまとう~公文知洋子の世界から~

▼7月10日~11月8日
→藍染古布と出会い、失われゆく藍の伝統文化に新しい風を吹き込みたいと、裂織作品を中心に制作活動を続けてきた作家の作品展。裂織は、糸では表現できない微妙な色合いと温かみのある風合い、そして重量感ある布が魅力。また一方で軽やかで繊細かつ透明感のある布として革新的なチャレンジを続け、その創作を極め独自の世界を展開する。今回は、歴史的にちりめんの生産が盛んであった豊岡市但東町ならではのシルクを使った新作も展示する


姫路市書写の里・美術工芸館

☎/079(267)0301
兵庫県姫路市書写1223
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

2022年播磨工芸美術展

▼9月3日~10月23日
→播磨で活躍する現代工芸作家グループ「播磨工芸会」の作品を紹介する作品展で、陶芸、染織、漆芸、革工芸の各分野から作品約30点が展示される。また公募部門の作品もあわせて展示され、審査を通った優秀作品が公開される


田辺市立美術館

☎/0739(24)3770
和歌山県田辺市たきない町24の43
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(9月17日は開館)

館蔵品展 織の表現

▼7月16日~9月4日
→同館及び熊野古道なかへち美術館(同館分館)では、近年、日本の高度で独創的な織による造形表現を紹介する展覧会シリーズ「現代の織」を毎年開催している。1960年代の後半から、「ソフトスカルプチュア」や「ファイバーワーク」といった言葉を生んで世界的な潮流となった、絵画的な表現を超えて、立体的な織りの造形表現を追求する運動に参画した日本の作家の制作を主に取り上げている。今回の展覧会では、近年収集した、織による造形作品のコレクションを一堂に展観して、その魅力を伝える


熊野古道なかへち美術館

☎/0739(65)0390
和歌山県 田辺市中辺路町近露891
10時〜17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)

現代の織VI 熊井恭子展

▼7月16日~11月6日 →細い金属線材を織り技法で布にして50年になる。平面から立体まで約15点を展示する。1987年ローザンヌ国際タペストリービエンナーレ入選作品「風の道」も20年振りに展示する。手織り機で織った金属布、針による立体織で作成したボール、発色チタン織、ミニアチュールオブジェクト、PCジャカード織やインクジェットプリントによるタペストリーなど多様な作品展示となる



新見美術館

☎/0867(72)7851
岡山県新見市西方361
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み

大正の夢 秘密の銘仙ものがたり 桐生正子着物コレクション

▼9月10日~11月6日
→銘仙は大正から昭和初期に大流行した着物地の一つで、独特の絣で色柄を表現しており、絹製品としては安価だったことから女学生の通学着や若い女性のおしゃれ着として人気を博した。絹製品としては安価だったことから女学生の通学着や若い女性のおしゃれ着として人気を博した。各百貨店が新作銘仙を発売することで売り上げを伸ばし、デパートが一部富裕層のものから中産階級まで間口を広げるきっかけにもなったという。同展では、銘仙研究家でNASU MEISEN LABを主宰する桐生正子が収集した約600枚の中から約40枚の銘仙を紹介する。銘仙の登場によって普通の少女たちがおしゃれを楽しむことができるようになった時代背景とともに、当時の流行画家たちも携わったという銘仙のデザインのユニークさを紹介する


猪風来美術館

☎/0867(75)2444
岡山県新見市法曽609
9時30分~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

むらかみよしこタペストリー展「いのちを抱く~地より来て地に還るもの~」

▼7月1日~9月30日
→縄文造形家・村上原野が遺した、エゾシカをモチーフに、生死再生をテーマに創作した渾身の力作『地より来て地に還るもの』。夜ごと織機の前に座り、彼の名前を何度も呼び、その縄文の渦をなぞり、大地に還っていく生命を抱きたいと願った日々を、羊毛の草木染・手紡ぎ・綴織によって織りあげたタペストリーを展示



九州国立博物館

☎/092(918)2807
福岡県太宰府市石坂4の7の2
9時30分~17時(金・土曜~20時、入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

沖縄復帰50周年記念特別展 琉球

▼7月16日~9月4日
→かつて琉球王国として独自の歴史と文化を有した沖縄は、明治以降の近代化や先の戦争という困難を乗り越え、現在もその歴史、文化を未来につなぐ努力を続けている。同展は、王国時代の歴史資料・工芸作品、国王尚家に伝わる宝物に加え、考古遺物や民族作品などのさまざまな文化財が一堂に会する。また、沖縄県では、平成27年度より琉球王国文化遺産集積・再興事業として、失われた文化遺産の復元に取り組んできた。この事業によって制作された復元作品も多数展示する。琉球・沖縄の歴史や文化を総合的に紹介する。東京国立博物館は、明治期の沖縄県からの購入品に、その後の寄贈品を加えた日本有数のコレクションを収蔵している。力強く輝き続ける琉球の歴史と文化を過去最大規模で展観する


徴古館

☎/0952(23)4200
佐賀市松原2の5の22
9時30分~16時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

鍋島家伝来 きもの総選挙

▼9月17日~11月23日
→小袖や裃、能装束など鍋島家に伝わる多種多様な「きもの」の中から、図柄や歴史性などそれぞれの観点で選んだおすすめのものを紹介。展示室やSNSで、自分の一番好きな「きもの」に投票できる


熊本市現代美術館

☎/096(278)7500
熊本市上通町2の3びぷれす熊日会館3F
10時~20時(入館30分前)
火曜休み(祝日の場合翌休)

不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO

▼7月2日~9月19日
→ひびのこづえの作品(コスチューム/衣装)は、カエルやカブトムシ、海の生き物、マンモス、骨など、地球に存在するありとあらゆる生き物、現象、人工物がそのアイデアのヒント。同展では、深い森の中で、多様な生き物たちがざわめく不思議な世界を表現するような、唯一無二のクローゼットを熊本に出現させる。そして、ひびのが望む作品の理想的な状態とは、それらを人が着脱ぎし、動き、形態が変化し続けること。最先端のARによる動画や映像、パフォーマンス公演、試着体験を通じて紹介し、美術、音楽、ダンスの領域を超え、ジャンルをミックスして生まれる不思議な美の世界を展観する


熊本県伝統工芸館

☎/096(324)4930
熊本市中央区千葉城町3の35
9時~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

熊本県伝統工芸館開館40周年記念 くまもと いいモノ・ほしいモノ展

▼8月2日~10月10日

久留米かすり 藍華 田中絣工房展

▼9月6日~11日

アート・ニット糸遊び3人展

▼9月27日~10月2日


那覇市歴史博物館

☎/098(869)5266
那覇市久茂地1の1の1パレットくもじ4F
10時~19時
木曜休み

白地の紅型衣裳/朱漆の漆器

▼9月2日~28日
→紅型衣裳は、国宝・琉球国王尚家関係資料から、「白地松桜紅葉亀松皮菱繋文様紅型木綿衣裳」「白地松菊葦笹貝波舟文様紅型苧麻衣裳」「白地花菱繋文様紅型苧麻衣裳」などを展示する