12月の展覧会情報
1月▶
▼クリック・タップで各エリアまで移動します▼
(開催の多い地域は都道府県で表記)


\\\ 掲載情報募集中 ///

展覧会の掲載情報を募集しております。
詳しくは上の丸印をクリック
(外部サイトに移動します)


北海道博物館

☎/011(898)0466
札幌市厚別区厚別町小野幌53の2
9時30分~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

アイヌのくらし -時代・地域・さまざまな姿

▼10月16日~12月12日
→今回、近年のアイヌ史・アイヌ文化研究の蓄積を踏まえ、工芸品を軸に据えつつ、それらが生み出された背後にどのような人びとの暮らしがあったのかをテーマとして展示する。アイヌ文化は北海道・樺太・千島に閉じていたわけではなく、近世以来、本州産の各種宝物の流通、アイヌの人びとが作り出した品物の本州への流通も相当な規模に及んでいたことが知られている。同展では、そのような側面にも焦点を当て、近世・近代以降の政治社会情勢の中を生きたアイヌの人びとのあゆみをする紹介


ギャラリー大通美術館

☎/011(231)1071
札幌市厚別区厚別町小野幌53の2
10時~18時(最終日~17時)
会期中無休

古裂の正月展

▼12月7日~12日
→古布を使った作品など


江別市セラミックアートセンター

☎/011(385)1004
北海道江別市西野幌114の5
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

えべつFUROSIKIフェスティバル2021~風呂敷デザインコンテスト

▼12月4日~2月13日
→今年で15回目を迎える「えべつFUROSIKIフェスティバル」。今回は道内・外からの応募作から、北翔大学内で行われた一次選考を通過した57点が風呂敷に仕立てられて会場内を彩る。会期中は、風呂敷になった作品の人気投票を行う。一次選考の通過を逃した原画作品を会場内に展示する



弘前市立博物館

☎/0172(35)0700
青森県弘前市下白銀町1の6
9時30分~16時30分(入館30分前)
会期中無休

きもの~装いの美・美は喜び~

▼11月20日~12月19日(後期)
→武家の女性の装いを中心に裃・陣羽織など江戸時代の装束を幅広く紹介。また、郷土ゆかりの津軽こぎん刺しも併せて展示する


東北歴史博物館

☎/022(368)0101
宮城県多賀城市高崎1の22の1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

染めの型紙

▼7月6日~12月5日
→かつては女性が家で機を織り衣服を自給していたが、布に文様を染める場合には村の染物屋に頼んだ。文様染めの方法には友禅染め,絞り染めなどがあり、なかでも広くおこなわれたものとして、図案を切り抜いた型紙の上に糊を載せて防染する型染めがあった。型紙を使うことで自由な形や細かな文様を繰り返し染めることができるが、これを彫るには高度な技術を必要とする。そのため、伊勢、京都、江戸といった特定の産地が形成され、そこで生産されたものが全国各地の染物屋に流通していた。 同展では、宮城の染物屋に残された型紙を紹介する


秋田市立赤れんが郷土館

☎/018(863)6851
秋田市大町3の3の21
9時30分~16時30分
12月29日~1月3日休み

CRAFT&DESIGN つなぐ―秋田の四季―

▼10月23日~1月16日/会期中無休
→秋田市美術工芸協会と秋田県デザイン協会との連携企画展。「秋田の四季」をテーマに制作した作品を展示し、その活動を広く紹介する


山形県立博物館

☎/023(645)1111
山形市霞城町1の8
9時~16時30分(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、11月16日休み

紅と藍―くらしを彩る―

▼9月25日~12月12日
→山形県の県花「紅花」は、日本遺産、日本農業遺産の相次ぐ認定が示すとおり、山形が誇る伝統文化であり、かつて山形を支えた伝統産業。日本古来の伝統色「紅色」「藍色」は、特に江戸時代中期以降、富裕層のみが手にすることができた「紅色」に対し、庶民の日常まで普及していたのが「藍色」である。ともに山形で生産されながら、「紅花」は豪商の手を経て上方や江戸で加工された後に全国規模で流通し、山辺を主な産地とする「葉藍」は地元で人々のくらしを支えていた。同展は、山形の伝統的染色文化を歴史的・民俗的視点で紹介するほか、伝統色の不思議にも科学的視点で迫り、今も昔も変わらず私たちの「くらしを彩る」文化に注目する


酒田夢の倶楽・華の館

☎/0234(22)1223
山形県酒田市山居町1の1の20
9時~18時
会期中無休

浪漫をたどる紅花展

▼11月6日~12月13日
→江戸時代から明治初期まで、口紅や着物染めの原料となる紅花は珍重された。東北各地で栽培されていたものの、とりわけ村山地方の最上紅花は品質が良いうえに生産量も豊富で、全国的にも知られた産地だった。紅花は最上川舟運でいったん酒田で陸揚げし、北前船の日本海西廻り海運に乗せられて、その多くがはるばる京都・大阪へと渡った。同展では紅花染めの作品を展示。スカーフやハンカチ、ストラップなど販売品も出品


米沢市上杉博物館

☎/0238(26)8001
山形県米沢市丸の内1の2の1
9時~17時(入館30分前)
10月27日、11月24日、12月6日休み

上杉家伝来能面・能装束ー語りはじめた面袋ー

▼10月9日~12月8日
→上杉氏は、遠祖藤原鎌足以来その系譜を引く、貴族であった勧修寺流藤原氏の出身。鎌倉時代、武士としての歩みを始めた。 そして、関東管領の職と上杉の姓を継承した上杉謙信、その生家である越後守護代長尾氏も勢力拡大のために朝廷や室町幕府の権威を必要とした。また、米沢藩主となった上杉氏も、格式化された幕藩体制下の大名として、朝廷や江戸幕府への儀礼は欠かせないものだった。その歴史の中で、古文書や美術工芸品など上杉氏にもたらされた武家と公家の文化を検証していく。同時に上杉家伝来の絵画、文芸書、刀剣、装束などの優品を一堂に展示


福島県立博物館

☎/0242(28)6000
福島県会津若松市城東町1の25
9時30分~17時
月曜(祝日の場合翌休)、祝日の翌日休み

ふくしま 藁の文化~わらって、すげぇんだがら~

▼10月9日~12月19日
→米づくりと共に生み出される藁は、多様な道具に使われる身近な素材である一方、しめ飾りにも使われるように神聖なものでもあった。大わらじや俵引き、村境を守るわら人形など、巨大なわら製品を作る祭りや行事は県内に広く見られる。同展では、わらを用いた多様な資料から、豊かな藁の文化をご紹介する。同館が誇る「東日本のわら人形コレクション」も一挙公開



昭和のくらし博物館

☎/03(3759)1808
大田区南久が原2の26の19
10時~17時
※金~日曜、祝日のみ開館

「スフとすいとんの昭和」展

▼~22年3月31日
→戦争はありとあらゆる面で人びとに多大な惨禍をもたらし、くらしのすべてはくらしのすべては戦時体制に投げ込まれてしまう。綿の代わりに「スフ(ステープル・ファイバー、代用繊維)」米の代わりに「すいとん(小麦粉などを団子のように固めた代用食)」と生活物資の極端な欠乏、厳しい監視社会、空襲と、先が見えない絶望的な日々が続く。同展では、衣食住それぞれにおける代用品の誕生と使われ方、当時の社会情勢について展示し、戦争がいかにくらしを破壊するものであるかを検証する


杉野学園衣裳博物館

☎/03(6910)4413
品川区上大崎4の6の19
10時~16時
日曜・祝日、12月25日~1月6日休み

刺繍―様々な装いにみる装飾―

▼9月27日~1月31日
→数ある手芸の中でも「刺繍」は、数千年前に人間が針と糸を手にしたときに初めて生まれた手芸ともいわれ、その起源を辿ることができないほど長きに渡り人々に受け継がれてきた。同展では、様々な種類の刺繍が施された展示品を通して、アジアとヨーロッパそれぞれの地域や民族衣装に見られる刺繍の違い、同じ刺繍の技法であっても民族衣装に見られる刺繍と装飾としての刺繍の違いなどを比較しながら紹介する


Bunkamuraザ・ミュージアム

☎/050(5541)8600
東京都渋谷区道玄坂2の24の1
10時~18時(金・土曜~21時、入館30分前)
1月1日休み。土・日曜・祝日、1月24日~30日=要オンライン予約

ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル

▼12月17日~1月30日
→大いなる自然に抱かれた北欧の国・フィンランド。その美しい自然からインスピレーションを得て生まれたデザインは、世界中で愛されている。同展では、マリメッコやフィンレイソンのテキスタイル、カイ・フランクのガラス工芸の他、陶磁器や家具など、1930-1970年代にデザイン・制作された日本でも人気の高いプロダクトともに、同時代の絵画などもあわせて展示し、フィンランドのデザインを多角的に紹介


スペース・ゼロ

☎/03(3375)8741
渋谷区代々木2の12の10こくみん共済coopホール(全労済ホール)
11時~18時(最終日~15時)
会期中無休

公募 裂織アート&クラフト2021展 生まれ変わる布たち

▼12月3日~7日
→裂織の今研究会主催の裂織公募展アート部門、ファッション部門、クラフト部門の入賞入選作品を展示


文化学園服飾博物館

☎/03(3299)2387
渋谷区代々木3の22の7新宿文化クイントビル
10時~16時30分(入館30分前)
日曜・祝日休み

民族衣装―異文化へのまなざしと探求、受容―

▼11月1日~22年2月7日
→世界では、それぞれの地域で多様な民族衣装が着られている。それは現代では誰もが理解しうる感覚であるが、情報が少なく世界が隔てられていた時代には、自分たちと異なる民族がどのような生活をし、どのような衣服を着ているのかを容易に知ることはできず、それを知ることは人々の好奇心を満たし、また重要な情報のひとつとなった。展示では、民族衣装が描かれた書物や、民族衣装の研究、フィールドワークなどに焦点を当て、ヨーロッパや日本において、アジアやアフリカの民族衣装がどのようにとらえられてきたのかを探る。またデザインやカッティングなどに民族衣装の影響を受けたヨーロッパのドレスを、元となった民族衣装とともに紹介する


次太夫堀公園 <次大夫堀公園民家園 消防展示小屋、旧秋山家住宅土蔵>

☎/03(3417)5911
世田谷区喜多見5の27の14
9時30分~16時30分(1月1日;10時30分~15時30分)
月曜、12月28日~31日休み

くらしの中の木綿

▼11月3日~1月1日
→木綿は、江戸時代から糸や着物などの布地、布団など、庶民の暮らしに欠かせない素材として親しまれてきた。同展では、主に世田谷地域の衣生活の観点から、木綿をとりまく文化を紹介する


巷房

☎/03(3567)8727
中央区銀座1の9の8奥野ビル
12時~19時(最終日~17時)
会期中無休

安川緑光展―注連縄からⅢ―

▼11月29日~12月4日


Ecru+HM(エクリュ+エイチエム)

☎/03(3561)8121
中央区銀座1の9の8奥野ビル4F
12時30分~19時(最終日~17時)
水曜休み

テーマ展「七変化」岡村奈緒・建元節子・奈良平宣子・林塔子

▼12月10日~18日
→糸、布、革などを用い、変幻自在に立体的へと展開させていく…。4人の作家の個性溢れる楽しいテキスタイル作品を紹介


ギャラリーおかりや

☎/03(3535)5321
中央区銀座4の3の5銀座AHビルB2F
11時~19時(最終日~17時)
会期中無休

織・米山 みどり ストール展

▼12月1日~6日

漆:清水由美・草木染:佐藤麻陽展

▼12月21日~12月26日


ACギャラリー

☎/03(3573)3676
中央区銀座5の5の9阿部ビル4F
11時~19時(最終日~16時)
会期中無休

しめなわ展

▼12月6日~12日
→佐伯和子、さとうますよ、山根リエ子、吉田雅子


東京国立近代美術館

☎/03(5777)8600
千代田区北の丸公園3の1
10時~17時(金・土曜~20時、入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月1日休み

柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年

▼10月26日~22年2月13日
→柳宗悦の没後60年に開催される同展は、各地の民藝のコレクションから選りすぐった陶磁器、染織、木工、蓑、ざるなどの暮らしの道具類や大津絵といった民画のコレクションとともに出版物、写真、映像などの同時代資料を展示し、総点数400点を超える作品と資料を通して、民藝とその内外に広がる社会、歴史や経済を浮かび上がらせる。今回とりわけ注目するのは、「美術館」「出版」「流通」という三本柱を掲げた民藝のモダンな「編集」手法と、それぞれの地方の人・モノ・情報をつないで協働した民藝のローカルなネットワーク。民藝の実践は、美しい「モノ」の蒐集にとどまらず、新作民藝の生産から流通までの仕組み作り、あるいは農村地方の生活改善といった社会の問題提起、衣食住の提案、景観保存にまで広がった。「近代」の終焉が語られて久しい今、持続可能な社会や暮らしとはどのようなものか―「既にある地域資源」を発見し、人・モノ・情報の関係を編みなおしてきた民藝運動の可能性を「近代美術館」という場から見つめなおす


伝統芸能情報館 <情報展示室>

☎/03(3265)7411
千代田区三宅坂隼町4の1
10時~18時
12月29日~1月2日休み

舞台の花鳥風月―装いの美―

▼10月2日~1月27日
→近世から現代まで日本で成り立ち、展開してきた芸能には、表象としての「花鳥風月」が採り入れられ、舞台を彩ってきた。自然の風景を描く舞台装置、四季の花々をあしらった衣裳、鳥や蝶など自然界の生き物を表現した小道具、そして、舞台の装いにそれらの美を採り入れる役者の姿に、「花鳥風月」の精神性が見いだされる。同展では、文献や錦絵、楽屋の模様、衣裳や鬘、装身具、舞台写真等を通して、舞台の花鳥風月の世界を紹介


古代オリエント博物館

☎/03(3989)3491
豊島区東池袋3の1の4サンシャインシティ文化会館7F
10時~16時30分(入館30分前)
12月27日~1月3日休み

【クローズアップ展】北イラクのマイノリティを訪ねて

▼12月18日~1月31日
→現代中近東には、キリスト教を奉じるアッシリア人をはじめ、クルド人やヤズィーディーなど、今なお独自の文化習俗と信仰を守り続ける人々が暮らしている。同展では、彼らの実生活を撮影してきた田村公祐氏の写真や彼らの手で作られた衣装などを通して、中近東世界の多様性を反映するマイノリティの伝統文化を紹介する


弥生美術館

☎/03(3812)0012
文京区弥生2の4の2
10時~16時30分(入館30分前)
月・火曜(祝日の場合開館)、12月27日~1月3日休み ※オンライン予約必要

谷崎潤一郎をめぐる人々と着物~事実も小説も奇なり~

▼10月2日~22年1月23日
→小説家・中河與一が谷崎潤一郎の生涯を書いた作品「探美の夜」に添えられた田代光の挿絵(初公開原画数十点)を用いて、谷崎の人生を辿りつつ、谷崎文学の登場人物のモデルになった人々に焦点を当て、紹介していく。彼等が着用した着物や装飾品の数々も展示する。さらに、彼等をモデルとして創作された作品の登場人物の装いを、アンティーク着物で再現した。谷崎は着物にこだわりの強い作家で、衣裳は登場人物たちのキャラクター表現の一端を担っている。社会の枠におさまりきらず、世間から非難と好奇の目で見られることも多かった谷崎の生涯、モデルになった人々、そして悪魔的な文学の魅力を、着物と挿絵で堪能させる


伝統工芸青山スクエア

☎/03(5785)1301
港区赤坂8の1の22赤坂王子ビル
11時~19時(最終日~18時)
会期中無休

江戸の粋 東京手描友禅 小倉貞右・隆

▼11月26日~12月2日
→200年前、京の都から江戸の町に伝わった東京手描友禅。町人の気風に合わせて表面は渋く地味に、隠れたところに洒落心を活かしながら変化を遂げていきた。その柔軟な進化は現代まで受け継がれ、時代の気風に合わせた新たな進化を見せている。会期中、糸目糊置き又は金彩加工の実演

墨田区伝統工芸保存会 技人展

▼12月10日~16日
→墨田区は東京の下町と呼ばれ、路地を歩けばどこからともなく「モノ作りの音」が聞こえてくるほど、職人が多い町として古くから栄えてした。そして江戸から続く職人の技を後世に伝えようと様々な分野の職人達が集まり、昭和53年(1978年)に都内でいち早く結成されたのが墨田区伝統工芸保存会。技人達が作り上げた作品の展示販売・製作実演・製作体験を行う。染織関連では、藍染(藤澤幸宏)、江戸小紋・江戸更紗(中條隆一・中條康隆)、足袋仕立て(石井芳和・石井健介)


ギャラリーコンセプト21

☎/03(3406)0466
港区北青山3の15の16
11時~19時(最終日~15時)
会期中無休

大金晶子展 森羅万象 ココデアナタハナニヲオモウ…

▼12月3日~8日
→制約の中過ごしたこの一年をlaboratory3としてテキスタイル表現する。真綿・繭毛羽という絹素材を中心にインスタレーションと纏いをカタチに各スペースで展示


青山 八木

☎/03(3401)2374
港区南青山1の4の2八並ビル1F
12時~18時30分
会期中無休

津田千枝子型染展

▼12月8日~11日
→絵画的な柄表現の型染を展示


日本民藝館

☎/03(3467)4527
目黒区駒場4の3の33
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

日本民藝館展―新作工藝公募展―

▼12月11日~24日
→陶磁器・織物・染物・木漆工・ガラス工・紙工・金工・竹工・藁工など、手仕事による伝統的な工芸品を中心に、日本各地で作られた新作工芸品の数々を展示・販売する、恒例の新作工芸公募展


岩立フォークテキスタイルミュージアム

☎/03(3718)2461
目黒区自由が丘1の25の13岩立ビル3F
10時~17時(入館30分前)
会期中の木・金・土曜のみ開館

カンタ——母からの贈り物

▼7月29日~12月11日
→「かつてのベンガル州で作られたカンタは、使い古しの白木綿を4、5枚重ね、農作業や日常の暮しの合間にコツコツと刺されて仕上がった廃物利用のキルトです。しかし糸でつづられた物語の様なデザインの楽しさはだれにも眞似が出来ない純な思いが伝わってきます。カンタを見て心動かされない人はめったに居ないでしょう。使い終った白木綿が更に輝きを増すやさしさに包まれ、布仕事の無限の樂しみです。只のボロ布が母の手で清められ再びよみがえった布です。特別な一瞬です。是非見て頂きたい一点ものの作品です」(岩立広子)


ℋの市立新撰組のふるさと歴史館

☎/042(583)5100(日野市ふるさと文化財課)
日野市神明4の16の1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

~川風のおくりもの~日野に誕生した桑と蚕の研究所物語

▼10月2日~12月12日
→日本の近代化を支え続けた養蚕。市民の森スポーツ公園と仲田の森蚕糸公園の地には、かつて旧農林省蚕糸試験場日野桑園があった。明治45年(1912年)、蚕糸試験場の前身である原蚕種製造所の設置に伴い、川風に恵まれ良質の桑が育つ日野の地に附属の桑園が設置された。さらに昭和に入ると桑園が拡大され、新たな桑と蚕の研究室が日野に誕生した。昭和55年に現在の茨城県つくば市に移転するまで、日本の蚕糸科学技術研究の最前線として機能していた研究所でだった。同展では、日野に桑園が設置された経緯や日野桑園そのものについて、併せて保存修理工事が行われた第一蚕室についても紹介


東京家政学院生活文化博物館

☎/042(782)9814
町田市相原町2600
9時30分~16時30分
土・日曜、祝日、1月27日~1月7日、2月1日休み。要事前予約

新たな出発点―東京家政学院生活文化博物館の30年―                                    

▼11月8日~2月4日
→開館30周年も過ぎ、これまでの展示活動を振り返り、過去の特別展にまつわる竹籠、秤類、江戸時代の版本、中央アンデスの染織品、料理標本(食品サンプル)、オートクチュールドレス、着尺地、打掛、民族衣装、レースなどの資料を展示



しもだて美術館

☎/0296(23)1601
茨城県筑西市丙372下館地域交流センター・アルテリオ3F
10時~18時(入館30分前)
月曜休み

皆川末子 布絵の世界展

▼10月9日~12月19日
→布絵とは、絵の具や顔料の代わりに日本の古い布(着物・帯・手ぬぐいなど)を使用して、情景や人物などを表現していくもので、水戸市在住の作家、皆川末子が独自に生み出したオリジナルアート。パッチワークや手芸とは違うその独自の世界は、国内外で高い評価を得ています。同展では、38年に及ぶ創作活動の集大成として、作家としての画風を極めた<メッセージシリーズ>や巨大布絵など、過去最多となる約70点の作品を厳選して紹介


益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子

☎/0285(72)7555
栃木県芳賀郡益子町益子3021
9時30分~16時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月25日~1月日休み

藍より青く 栃木県文化功労者受章記念 日下田正展

▼10月10日~1月10日
→日下田正は江戸時代から続く紺屋に生まれた。父、日下田博が守ってきた伝統の型染だけではなく、昭和の初期まで益子で栽培され絶えてしまった茶綿を再び栽培し、茶綿を藍染して、これまでにない滋味あふれる「益子木綿」を作り上げた。さらに、草木染で綿花を様々な色に染めて紡いだ“混じり糸”で織り上げ、まるでアイルランドのドニゴールツイードを想起させるような、表情豊かな綿の世界を生み出した。同展では日下田紺屋を継ぐ日下田正の新たな創作の挑戦を紹介する


群馬県立日本絹の里

☎/027(360)6300
群馬県高崎市金古町888の1
9時30分~17時
火曜、12月27日~1月5日(1月3日開館)休み

ちりめん創作人形展~はなものがたり~

▼10月23日~12月13日
→日常の風景をモチーフにした人形を制作している高崎市在住の人形作家・竹本京。今回は「はな」という言葉をテーマにして制作した新作を中心に紹介。色鮮やかな「絹」を使用した人形たちの世界を示す

齋藤定夫展 ~伊勢崎に機の音を鳴らし続ける~

▼12月18日~2月6日
→伊勢崎絣の生産工程の全てを自ら行い、「括り絣」や「板締め絣」の技法で糸を染め分け、手織りならではの技術で繊細な織物の意匠を追求している齋藤定夫の作品を紹介。齋藤定夫は、1943年伊勢崎の機屋に生まれ、14歳頃から家業を手伝うようになり、23歳で織物職人として独立。従来分業制であった伊勢崎絣の生産工程の全てを自ら行う


高崎市染料植物園

☎/027(328)6808
群馬県高崎市寺尾町2302の11
9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

赤の力 Part2 紅板締め―高崎でよみがえった赤の技法

▼10月8日~12月5日
→赤い色「紅」をライフワークに作家活動をしている吉村晴子が取り組む「紅板締め」技法を取り上げる。紅板締めは、両面に模様を彫った板で、折りたたんだ一反の絹布をはさんで赤で染める技法。普通の板締めや型染といった染色では表と裏の染め上がりに違いが生まれるが、紅板締めでは薄い絹布を使用し型板をきつく締めて染めるため、表裏にほとんど違いがなく染め上がるのが特徴のひとつ。江戸時代から明治時代前半にかけて紅板締めを用いた襦袢や間着が女性たちに愛されましたが、昭和初期には技法がほぼ途絶えてしまい「幻の染色」とも言われている。紅板締め技法の復元に取り組んできた吉村晴子が復元成功を発表してから15年、その取り組みは、繋げていく活動へと転換している。2020年からは同園で、植物染料による紅板締め手法の確立を目指して試験染を重ねてきた。技法の復活から伝承への活動を、歴史的資料、研究の記録とともに紹介する


ギャラリーかれん

☎/045(543)3577
横浜市港北区大倉山1の11の4
11時~18時
会期中無休

ユメツムギ展

▼12月6日~11日

手織り工房店

▼12月13日~18日

ともだちの丘展

▼12月20日~25日


シルク博物館

☎/045(641)0841
横浜市中区山下町1
9時30分~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月27日~1月3日休み

シルキーウィンターフェスティバル たのしいかいこの発表会

▼12月11日~1月16日
→かいこの観察記録やまゆ人形など子どもたちの作品を展示


雪梁舎美術館

☎/025(377)1888
新潟市西区山田451
9時30分~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

工芸2021

▼11月20日~12月26日
→新潟の優れた伝統工芸の保存と発展を期して、現代の感性に則する創造性豊かな作品の育成を目的とし、50歳以下の新潟県在住者・出身者、6大学(秋田公立美術大学、東北芸術工科大学・長岡造形大学・上越教育大学・富山大学・金沢美術工芸大学)在籍の学生、院生、2020年度卒業生・修了生を対象に、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸など工芸全般から公募し、すべての出品作品を展示


石川県立美術館

☎/076(231)7580
金沢市出羽町2の1
9時30分~18時(入館30分前)
12月29日~1月3日休み

近現代工芸 優品選Ⅰ

▼10月23日~12月5日
→染織では人間国宝の羽田登喜男作《友禅白地総菊文振袖「美の饗宴」》、中山修三作《友禅婦人室用衝立》を展示

うるはしきもの めでたきわざ―北陸の芸術院会員・人間国宝―

▼11月7日~12月5日
→同館はこれまでにも、石川県ゆかりの芸術院会員や、重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の展示を企画し開催した。日本の美術工芸が世界から注目されている今、改めて北陸(石川、富山、福井)の芸術院会員と人間国宝の業績を紹介する

近現代工芸 優品選Ⅱ

▼12月9日~1月23日
→染織は、水野博作《友禅訪問着「創生」》を展示


岡谷蚕糸博物館シルクファクトおかや

☎/0266(23)3489
長野県岡谷市郷田1の4の8
9時~17時(最終日~16時)
水曜(祝日の場合翌休)、12月29日~1月3日休み

信州の作家展Part3 小岩井紬工房 伝統を繋ぐ・紡ぐ・織る

▼11月18日~2月13日
→長野県各地域には、シルク作品を制作している染織作家が活躍している。創業以来変わらぬ手織りで上田紬を織り続ける小岩井紬工房三代目カリナ・良馬姉弟の紬の魅力と色彩の世界を紹介する


松本民芸館

☎/0263(33)1569
長野県松本市里山辺1313の1
9時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月29日~1月3日休み

「藍」染・織物展

▼9月18日~22年3月13日
→かつて日本人の生活に溶け込んでいた色「藍」に焦点を絞り、染・織物や、無名の職人が作った庶民の普段着など、生活に潤いやぬくもりを感じる品々を展示


岐阜県博物館

☎/0575(28)3111
岐阜県関市小屋名小洞1989
11月~3月=9時30分~16時30分、4月~10月=9時~16時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

<マイミュージアムギャラリー>染織のいろ―美濃友禅の世界―河村尚江染織展

▼10月30日~12月5日
→美濃友禅は、織物の歴史ある美濃の地において友禅技法に鮮やかな色彩を用いた独自の抽象表現を取り入れ立ち上げられた染色。今回は河村尚江が制作した美濃友禅による染色作品がもたらす様々な「いろ」を届ける。また染色する絹素材の違いによる発色や風合いの差も紹介し、染色に用いる道具なども展示する


静岡市立芹沢銈介美術館

☎/054(282)5522
静岡市駿河区登呂5の10の5
9時~16時30分
月曜休み(祝日の場合翌休)

芹沢銈介の日本

▼10月9日~12月12日
→大正時代に青春を送った芹沢銈介。20代には流行を追うモダンボーイだったが、30代になって日本の美しさに心ひかれるようになり、やがて柳宗悦の主唱した民藝運動に参加、自らも染色家として型染に没頭した。日本各地を旅し、自然や風景を日本伝統の型染で表現した芹沢。代表作150点を通して、懐かしくも新しい「芹沢銈介の日本」を紹介する


一宮市博物館

☎/0586(46)3215
愛知県一宮市大和町妙興寺2390
9時30分~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月4日休み

墨コレクション 舶来の布の装い

▼11月30日~2月13日
→黒呉呂地石畳模様剣片喰紋陣羽織、緋ビロード地唐草模様腰差煙草入などを展示


豊田市民芸館

☎/0565(45)4039
愛知県豊田市平戸橋町波岩86の100
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合開館)

柳宗悦と民藝運動の作家たち(日本民藝館巡回展)

▼10月26日~1月31日
→大正末期、宗教哲学者の柳宗悦によって主導された民藝運動。それは、暮らしの中で民衆が用いる日常品に至上の美を見出し、それらに「民藝」という言葉を冠して、従来にない新しい美意識を提示したものであった。この日本発の独創的な工芸運動は、柳を軸にバーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司といった陶芸作家との交友のなかで確立され、飛躍していく。同展は、日本民藝館創設80周年特別展のひとつとして2017年(平成28年度)に日本民藝館で開催された展覧会を再構成したもの。民藝美に触発され、柳とともに民藝運動を推進した作家たち約20名の作品を紹介



中信美術館

☎/075(417)2323
京都市上京区下立売通油小路東入西大路町136の3
10時~17時(入館15分前)
月曜休み

麻田脩二展

▼10月26日~12月3日
→ステンシル(型摺り)技法による明快な色彩と抽象形体による平面作品の大作を中心に20点余りを展示


京都国立近代美術館

☎/075(761)4111
京都市左京区岡崎円勝寺町26の1
9時30分~17時(金・土曜~20時、入館30分前)
月曜(1月10日を除く)、12月28日~1月3日休み

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー

▼11月16日~1月16日
→ウィーンと京都で活躍したデザイナー、上野リチ・リックス(Felice [Lizzi] Rix-Ueno, 1893 – 1967)の世界で初めての包括的な回顧展。芸術爛熟期のウィーンに生まれたリチは、ウィーン工芸学校卒業後、ウィーン工房の一員として活躍し、日本人建築家・上野伊三郎との結婚を機に京都に移り住む。第二次世界大戦前はウィーンと京都を行き来しながら、壁紙やテキスタイルなどの日用品や室内装飾など多彩なデザインを手がけた。戦後は夫とともに、現在の京都市立芸術大学の教授となり、退職後はインターナショナルデザイン研究所を設立して、後進の育成にも尽力し、大きな足跡を残している。同展では、京都国立近代美術館が所蔵する多くのリチ作品に加え、オーストリア応用芸術博物館/現代美術館(ウィーン)など国内外の機関からリチそして関連作家の作品・資料を招来し、約370件によって、色彩豊かで創造力あふれるリチの魅力あるデザイン世界の全貌を紹介


京都市京セラ美術館

☎/075(771)4107
京都市左京区岡崎円勝寺町124
9時~17時(入館30分前)
月曜休み

コレクションとの対話:6つ部屋

▼10月9日~12月5日
→ジャンルや時代を超えたスペシャリストが異なるアプローチでコレクションと「対話」し、作品にまつわる秘められた歴史や物語を引きだす展覧会。染織関係では、繊維造形作家・ひろいのぶこが、染織家・山鹿清華(1885~1981)が残した糸や古裂の調査をもとに、そのユニークな作品制作について紹介する。また山鹿清華が所蔵していたシュニール糸を用いて織り作品を制作。糸が結ぶ二人の染織作家の交流によって唯一無二の展示空間が立ち上がる。

第8回日展

▼12月18日~1月15日
→日本最大規模の総合公募展「日展」の京都巡回展。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門を設け、全国を巡回する基本作品と京都・滋賀の地元関係作品を展示

<別館> 第32回集団AUF展

▼11月30日~12月5日
→加藤祐子、門野梨栄子、園田洋子、平井真人、平尾美恵、宮里由紀子、吉田誠による染織、テキスタイルインスタレーション、ファイバーアート、ポジャギなどを展示


ギャラリー翔

☎/075(724)8154
京都市左京区北山通下鴨中通東入ル北側
11時~18時(最終日~17時)
月曜休み

第8回ミツナガ手織教室作品展

▼11月30日~12月5日


ギャラリーギャラリー

☎/075(341)1501
京都市下京区河原町通四条下ル東側寿ビル5F
12時~19時(最終日~17時)
木曜休み

熱田聖子展

▼11月20日~12月5日
→ファイバーアート

岡本直枝展―植物のすがたⅡ―

▼12月12日~26日
→ファイバーアート


京都絞り工芸館

☎/075(221)4252
京都市中京区油小路通御池下ル
9時~17時
8月2日、13~16日、10月1日、11月1日、25日~30日、12月1日休み

巨大絞り几帳 神奈川沖浪裏展

▼7月1日~12月23日
→6枚の大きなシルク生地を使い、北斎の神奈川沖浪裏をモチーフに絞りで染めあげた巨大几帳(幅6.5m、高さm)を展示。また「富岳三十六景」を題材に、絞り染めの技術を駆使して制作した​絞り額全46枚も同時展示


ギャラリーマロニエ

☎/075(221)0117
京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332
12時~19時(最終日~18時)
月曜休み

縫いアート展

▼12月7日~12日


ギャラリーにしかわ

☎/075(212)3153
京都市中京区河原町通四条上ルマロニエビル2F
12時~19時(最終日~17時)
月曜休み

harunachico展

11月20日~12月5日
→手描き染のシャツやスカート、プルオーバー、バッグなどのほか、抜染技法を使ったニット類や濃色の作品などを展示


堺町画廊

☎/075(213)3636
京都市中京区堺町通御池下ル
11時~18時
会期中無休

インド 手しごとの布展

▼12月17日~19日
→インド在住のビシャール・まゆこのブランドVANASPATIkhadi haar kaamのカディウールやカディコットン中心に手仕事の布。毛糸玉、ブランケット、ショール、帽子や靴下、洋服、カシミヤ刺繍布などを展示販売


京都文化博物館

☎/075(222)0888
京都市中京区高倉通三条上ル東片町623の1
10時~19時30分(入館30分前)/ギャラリーは10時~18時(最終日~16時)
月曜(祝日の場合翌休)、12月27日~1月3日休み

創業200周年記念 フィンレイソン展―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―

▼10月9日~22年1月10日
→Finlayson(フィンレイソン)は寝具等のデザインや生産を手掛ける、北欧フィンランド最古のテキスタイルブランド。北欧の自然や植物、文化に着想を得たデザインは、200年以上の歴史を重ねても決して色褪せることがない。伝統を守りながらも常に新しいものを追い求め、作家トーベ・ヤンソンによる世界的キャラクター・ムーミン模様の生地の製作にも取り組んでいる。設立以来、フィンレイソンは質の高い製品を通じて、国内外のひとびとに最高の住まい方を提案し続けています。本展では1800年代の見本帳や製品をはじめ、1900~2000年代の代表的なデザイン、布や原画などの資料から、北欧の暮らしに根差したテキスタイルブランドの歴史とデザインを紐解く


ウィングス京都

☎/075(212)7490
京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262
10時~17時(初日11時~、最終日~15時)
会期中無休

あい藍アートワーク+アイアイハウス 冬の市

▼12月16日~19日
→米井粂子の藍草木染作品や、アイアイ布(藍絞り染)を用いた服、バッグ、エプロンなどの作品を展示


アサヒビール大山崎山荘美術館

☎/075(957)3123
京都府乙訓郡大山崎町大山崎銭原5の3
10時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休、11月22日・29日開館)

和巧絶佳展―令和時代の超工芸―

▼9月18日~12月5日
→グローバル時代をむかえ、世の中をとりまくものの均質化が進むなか、日本各地で育まれてきた工芸や手仕事が独自の表現を生みだす資源として見直されている。工芸というジャンルにとらわれることなく、素材を用い、技法を駆使して工芸美を探求する出品作家の取り組みは、人と物との関係を問い直すとともに、手仕事の可能性の広がりを予感させる。同展では、日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた作家12人を紹介し、これまで受け継がれてきた日本の手仕事の可能性を考える機会を示す。染織では、安達大悟が出品する



愛荘町立歴史文化博物館

☎/0749(37)4500
滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺878
10時~17時(入館30分前)
月・火曜休み(11月は毎日開館)。11月20~23日無料

祭りの刺繍―見送幕と職人の手仕事

▼10月23日~12月12日
→滋賀県では春祭りを盛大に行なう地域が多く、華やかに装飾した曳山が巡行する様子を各地で見ることができる。愛荘町・軽野神社(堅井之大宮)の春季大祭でも近隣の集落氏子により9基の曳山が出され町内を巡行する。この曳山の背面に飾られる見送幕には、虎や孔雀・獅子などが刺繍によって描かれ、祭りを絢爛豪華に彩る。同展では堅井之大宮春季大祭で用いられる見送幕や近江の見送幕を中心に展示し、あわせて祭りの様子を解説する。また、修理した屋台幕と修理に用いた道具類を展示し、勇壮な祭りを飾る美しい刺繍ができるまでの様子と、その裏で活躍する刺繍職人達の仕事を紹介する


髙島屋史料館

☎/06(6632)9102
大阪市浪速区日本橋3の5の25髙島屋東別館3F
10時~17時(入館30分前)
火・水曜、10月28日~11月5日休み

高島屋創業190周年記念展 キモノ★ア・ラ・モード

▼9月11日~12月20日
→髙島屋にはかつて「百選会」という呉服催事があった。1913(大正2)年に第1回を開催、戦時中は一時中断しましたが、1994(平成6年)年に休止するまでに183回を数えた高島屋の名物催事。百選会は単なる展示会ではなく、髙島屋が毎回「趣意(テーマ)」と「流行色(テーマカラー)」を設定し、それに基づく「標準図案(デザイン)」を発表、全国の染織業者から新柄呉服を募集し、厳正な審査を経て製品化、販売する会だった。斬新かつ奇抜な百選会の呉服は、毎回大変な人気を集め、キモノ界の流行を左右するといわれた。「ウルチマ・モオダ」(流行の極地)を目指し、現代そして未来を生きる人々に夢のある美しい生活「ザ・キモノ・ライフ」を提案し続けた百選会の歴史と作品を紹介する


国立民族学博物館

☎/06(6876)2151
大阪府吹田市千里万博公園10の1
10時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日の場合翌休)

躍動するインド世界の布

▼10月28日~1月25日
→インドを中心とする南アジア世界において、布は時と場所、使途に応じて、あるいは宗教的規範や社会的慣習によって、用いられるかたちや色、文様が異なり、その扱われ方も場面ごとに明確に定められている。 インドにおける布は、衣装としてだけではなく、人生儀礼における贈与や、神がみへの奉納、社会運動でのシンボルといった多様な役割を担っている。人びとは場面に応じて多種多様な布のなかから目的や機能に適したものを選び、使い分けている。そのような人びとと布の多様な関係性は、多宗教、カースト制度、数百を超える言語といったインド社会の特質と深く結びついている。同展ではインド社会をつくりだしている人びとの営みを多彩な布とともに紹介する


大阪日本民芸館

☎/06(6877)1971
大阪府吹田市千里万博公園10の5
10時~17時(入館30分前)
水曜休み(祝日は開館)

型絵染 三代澤本寿

▼9月4日~12月14日
→長野県松本市に生まれた三代澤本寿(1909~2002)は、染色家として数々の優れた作品を手掛けると共に、長野県松本の民藝運動の普及に尽力した人物でもある。三代澤は親戚の染料店を手伝う為に静岡に移り、そこで民藝運動に出会う。同じ頃、染色家・芹沢銈介の作品に触れた三代澤は、これに強い感銘を受け染色家の道を歩み始めた。技法は、図案の考案から染めまでの全工程を一人で行う型絵染を用い、屏風やパネル、のれんに着物など実に多彩な作品を残した。同展では、150点以上の三代澤作品を展示する


ギャラリー猫亀屋

☎/072(425)4883
大阪府泉南郡岬町淡輪4193の2
10時~17時
火・水曜休み

ウールフェスタ

▼12月11日~19日
→染色、染織、テキスタイル


明石市立文化博物館

☎/078(918)5400
兵庫県明石市上ノ丸2の13の1
9時30分~18時30分(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

明石の布団太鼓

▼12月16日~1月16日
→明石の秋祭りを彩る布団太鼓は、江戸時代からの歴史を持っている。市内には約40台の布団太鼓が現存しており、その中には明石の伝統的要素を残したものもある。同展では、現存する明石の布団太鼓を写真パネルで紹介するとともに、新調などにより今は見ることのできない高欄掛や水引幕等を展示し、明石に脈々と受け継がれてきた伝統文化の歩みを紹介


赤穂市立有年考古館

☎/0791(49)3488
兵庫県赤穂市有年楢原1164の1
10時~16時(入館30分前)
火曜休み

染の形紙―紺屋・松岡家―

▼10月27日~1月10日
→同館を創設した松岡秀夫氏の生家は、江戸後期から大正時代まで紺屋(染物屋)を営んでいた。 そのため、有年考古館にはそのときに使用されていた染形紙が600枚以上存在している。染形紙には浴衣や布団地、裃に使用される細かな文様が彫り込まれており、 美しい伝統文様と同時に高度な職人の技術を知ることができる。形紙には伊勢(三重県)のほか、播州三木で製作されたものも多く存在しており、 当時の文様の流行や有年地区で好まれた文様の傾向なども知ることができる。 同展では染の形紙と紺屋としての松岡家を紹介し、そこからわかる有年地区の歴史と特徴を紹介


三木市立みき歴史資料館

☎/0794(82)5060
兵庫県三木市上の丸町4の5(三木城址南)
10時~17時(入館30分前)
月曜(祝日の場合翌休)、12月28日~1月4日休み

地域の史料たち5~三木の染め型紙~

▼11月6日~1月16日
→藍染めの道具である型紙は、江戸時代の三木の名産だったが、近年まで地域で忘れられた産業となっていた。昭和の終わり頃から三木の人々が再発見し、資料として収集・保存したことで、その存在が知られるようになった。「新三木市史」の編さんに当たり、成果を掲載できるよう調査・研究を進めている。同展では、江戸時代後期から明治時代初め頃の型紙と三木との関係を表す近世以降の史料を展示することで三木の型紙の歴史や技法、デザインについて紹介


和歌山県立博物館

☎/073(436)8670
和歌山市吹上1の4の14
9時30分~17時(入館30分前)
月曜、12月29日~1月3日休み

和歌山と皇室―宮内庁三の丸尚蔵館名品展―

▼12月4日~1月23日
→三の丸尚蔵館が引き継いだ皇室コレクションの中から、和歌山県にゆかりのある作家による絵画や工芸品、そして県内の名勝地を主題とした作品を紹介する。染織では、紫天鵞絨地花文刺繍卓被が出展



岡山県立美術館

☎/086(225)4800
岡山市北区天神町8の48
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

第68回日本伝統工芸岡山展

▼11月18日~12月12日
→昭和29年に創設された伝統工芸界最大規模の公募展で、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の7部門で構成。人間国宝の作品をはじめ、受賞作、地元在住作家の入選作品などを展示


高松市塩江美術館

☎/087(893)1800
高松市塩江町安原上602
9時~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

染色家 山口摂華 存在の確認

▼10月26日~12月5日
→染色家 山口摂華(香川県在住)は、1999年より和裁士として活動、その後、生地に色を染め出す世界に惹かれ、2008年からは染色家として作品を発表してきた。作品は、身近な野菜や風景、時間をモチーフに、幾何学的デザインを用いることにより、その存在の確認を試みようとしている。山口は伝統的な染の技を引き継ぎながらも現代にも通ずる前衛的デザインで、作品を制作し続けている。同展では 山口摂華の友禅染による、きもの、平面作品などを展示し、その染の世界を展観する



九州国立博物館

☎/092(918)2807
福岡県太宰府市石坂4の7の2
9時30分~17時(入館30分前)
月曜休み(祝日の場合翌休)

琉球王国文化遺産集積・再興事業巡回展 手わざ―琉球王国の文化―

▼10月19日~12月12日
→古くからアジアの国々との交流によって栄えた琉球王国。その豊かな文化が育んだ美しい文化財や製作技術は、近代化や戦禍で多くのものが失われた。この度、失われし「手わざ」を求めて、現代の職人たちが最新の調査研究をもとに8分野(絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線)にわたる模造復元に取り組んだ。同展では、よみがえった琉球王国の手わざと美の秘密に迫る


熊本県伝統工芸館

☎/096(324)4930
熊本市中央区千葉城町3の35
9時~17時
月曜休み(祝日の場合翌休)

和の創作展

▼11月30日~12月5日
→婆沙羅アヤコ(広島県)による帯・服・アクセサリー

一本の糸から

▼12月7日~12日

正月飾り 各地の注連縄を集めて

▼12月7日~12日

宮崎のまごころ工芸展

▼12月14日~19日
→宮崎市特産工芸品協会による工芸品展示


那覇市民ギャラリー

☎/098(867)7663
那覇市久茂地1の1の1パレットくもじ6F
10時~19時(最終日~17時)
会期中無休

琵琶湖より 六の風 染・織・陶作品展

▼11月30日~12月5日
→「六の風」は、琵琶湖を望む雄大な自然に囲まれた滋賀県で、創作活動を行っている6名の工芸グループ。四季折々の風景、美しい自然への思いを投影した「日常の中で楽しむアート」を陶芸、染、織で創作し国内外に発信している。染織では、立石啓子(染)、小松敏(織)、宮本美華(織)が出品


那覇市歴史博物館

☎/098(869)5266
那覇市久茂地1の1の1パレットくもじ4F
10時~19時
木曜休み

朧型の紅型衣裳/朱漆の漆器

▼11月26日~12月26日
→衣裳は、尚家の紅型衣裳の中から、「朧型」(おぼろがた)の柄の紅型衣裳を紹介。 今回ご紹介している紅型衣裳は、すべて表地に「朧型(おぼろがた)」という技法が使われている。紅型は、布地の上に型紙を置き、その上からさらに糊を置いて、色を差して染める。通常は1枚の型紙を使用して染めるが、朧型では型紙を2枚使う。1枚は通常の文様を染める型紙だが、もう1枚の型紙を加えて地紋のように細かい柄を染めることで、複雑で奥行きのある文様を表現することができる。この朧型は、糊置きや色差しの手間が通常の倍以上かかり、また技術的にも難しいため、現在ではほとんど作られなくなった