いろの日特集

日本古来の伝統染色に迫る

天皇が即位後の最初の新嘗祭を大嘗祭と言い、令和元年の今年も行われるそうです。
この儀式で着用する小忌衣は、山藍の葉で青く摺り染めしたものと定められています。
染織情報α10月号では、高橋誠一郎が山藍の葉を使った青の摺り染めの考察を記載。
山藍の摺り染めは緑色とされる現代の定説に一石を投じる内容となっております。
ぜひご覧ください。

日本の伝統色 〜黄櫨染、麹塵〜

古来より天皇以外は着ることを許されていない黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)
その赤みの暗い黄褐色の色は太陽を浴びると盛夏の太陽のような色になります。
「絶対禁色」とも呼ばれる黄櫨染は820年に天皇が晴れの儀式にのみ着用する袍の色と定められ禁色の規制が緩和された現代でも天皇以外着ることが許されない色です。

また、麹塵(きくじん)と呼ばれる天皇の通常の袍の色で、くすんだ黄緑色もあります。
「麹塵の袍」または青色と呼ばれ臨時祭、舞楽、庭座、弓馬初などのときに着用されました。

これらの伝統色の特徴として、太陽の光を浴びると鮮明な色が浮かび上がることから、絹用の染料として開発できないか研究をしております。
下の動画のように、白熱灯では色相の変化を起こせましたので、もう少しで商品化ができそうです。

日本の伝統色セットとして、黄櫨染、麹塵を皆様のお手元にお届けできるよう奮闘中です。
乞うご期待ください!