蒅藍建てキット〜発酵する藍を、自分の手で育てる〜

Watanabe's」様監修の蒅(すくも)藍建てキットです。
天然灰汁発酵建てをご自宅で体験していただくためのキットです。4L(1ガロンサイズ)の藍甕(あいがめ)1つ分がつくれます。
小さな容器で始められるシンプルな設計で、自由研究や親子の工作、趣味の時間など、ものづくりの時間をぐっと豊かにしてくれます。

発酵が少しずつ進んでいく様子を眺めながら、藍が生きていること、そしてその奥深さを肌で感じていただけます。

ハンカチや靴下、スニーカー、Tシャツなど、身近なアイテムを染めて、藍のある暮らしを、あなたの毎日に取り入れてみませんか?

藍師・染師 渡邉 健太氏(Watanabe's 代表)

阿波藍の産地として知られる徳島県上坂市で暮らし、藍の栽培、染料となる蒅(すくも)造り、染色、制作を一貫して行なっている。日本の伝統技法"天然灰汁発酵建て”からなる藍色は、深みのある冴えた色合いが美しく、色移りしにくいという特徴を持つ。その藍を「暮らしに寄り添う色」として、人々の生活に馴染んでいくものづくりを考え、国内外で幅広く活動を行っている。2021年、NHK大河ドラマ「青天を衝け」にて藍染・蒅造りを指導。

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藍がつなぐ出会いから、新たな一歩へ

きっかけは取引先からの紹介で徳島を訪れ、渡邉氏と出会ったことでした。蒅(すくも)づくりから染めまで一貫して手がける渡邉氏の姿勢には深い説得力があり、藍と真摯に向き合う姿が強く心に残りました。
一方で、以前から生産者の方々と向き合う中で、蒅づくりの担い手が年々減少している現状を目の当たりにし、「伝統を支える現場の努力にどう応えればよいのか」と悩んでいた時期でもありました。そんな折の出会いだったのです。

田中直染料店では、ハイドロを用いた化学建てについては知識と経験が蓄積されてきたものの、灰汁発酵建てに関しては十分なノウハウがなく、お客様から寄せられるご要望に応えきれない状況が続いていました。
しかし、渡邉氏が示す「どうすれば染まるのか」という明確なプロセスに触れたことで、蒅を扱う際の不安が大きく和らぎ、新たな取り組みへ踏み出す道筋が見えてきました。

今回発売される蒅藍建てキットは、灰汁発酵建てによる染めをより多くの方に体験していただくためのものです。
蒅を使った染めが初めての方でも取り組みやすいよう、詳細な解説書も付属しています。

これからも、蒅という伝統素材を現代の暮らしの中で楽しめる存在として広げていきたいと考えています。
「染めることの楽しさ」を感じていただける機会を増やすことで、未来へ続く新しい流れを生み出す一助となれば幸いです。

蒅灰汁発酵建てとは?

藍染めに使う染色液を「発酵」させてつくる工程は、「藍建て(あいだて)」と 呼ばれます。世界にはさまざまな材料や手法による藍建てが存在しますが、 日本特有の「蒅(すくも)」を用いた藍建ては、日本の発酵文化と染色文化を 象徴する技法です。
日本の藍染め職人が受け継いできた「天然灰汁発酵建て」を、子どもから大人までご自宅で気軽に体験できるように開発しました。

蒅(すくも)、木灰、貝灰など、藍建てに必要な材料が揃っており、初めての方でも発酵の変化を見守りながら藍を育てていきます。
日ごとに変化する香りや色、泡の表情。
小さな変化を観察しながら、藍を育てるように染めていく。染めるだけではなく、発酵とともに過ごす時間そのものを味わうためのキットです。

はじめに「蒅」「灰汁」から藍甕を仕込み、発酵が整ったら、そこから先は 「染める」と「お手入れ」を繰り返しながら長く使っていきます。一度つくって 終わりではなく、状態を見ながら育てていくのが蒅藍建ての特徴です。

◎ ポイント:化学建てでは還元剤を使いますが、天然灰汁発酵建てでは この「還元」を微生物の働きに委ねます。pHや温度を見ながら発酵の状態を 保つことが、仕上がりを左右します。

このキットでできること

灰汁づくりから、正真正銘の手仕込み

木灰・貝灰から仕込む、粉末や液体の染料には出せない「一からつくる」実感を味わえます。

pHと発酵の状態を、自分の目で見極める

化学建てとは異なり、微生物まかせの発酵管理がすくも藍建ての核心。染めを深く知りたい人ほど面白さがわかります。

木灰・貝灰など、自然の材料の力を知る

草木染めや天然素材に関心がある方にとって、灰や貝殻がアルカリ剤として働く仕組み自体が学びになります。

甕を「育てる」、終わりのない手仕事

一度つくって終わりではなく、足し水や足し灰汁で長く使い続けられる、育てる道具としての面白さがあります。

泡・匂い・色の変化を五感で観察する

「藍の華」と呼ばれる泡や独特の香りなど、数値だけでは分からない発酵の表情を観察できます。

化学建てとの違いを体感する

還元剤を使う化学建てと、微生物に委ねる天然発酵建て。両方を知ることで、藍染めへの理解がぐっと深まります。

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