7月のいろの日

 
今月でWEB掲載の「いろの日」が1周年を迎えました!
これからもよろしくお願いいたします!
1周年を記念して「いろの日」らしく「色」についてのコンテンツをお送りします!

 

藍色グラデーションチャートをTシャツでつくってみた

一口に「藍色」と言っても、淡く薄い水色から青色、紺色と、「藍四十八色」と呼ばれるほどたくさんの色味があることをご存知でしょうか。
今回のいろの日ではそんな藍色の世界をお伝えすべく、「天然藍濃縮液」を使ってグラデーションチャートをつくってみました!
普通は布ハギレなどでつくるんでしょうが、ドドンとTシャツ9枚を贅沢使い!

(天然藍濃縮液と発色剤ECを使った染色法は、色を重ねることで深い藍色を出していく伝統的な方法ではなく、「飽和染法」と呼ばれる高濃度の藍染液と酸化剤を利用して短時間で効率的に濃紺色にすることが可能な染色方法です。)

グラデーションチャートの作り方

基準は「Tシャツ1枚に対して藍染液を◯mℓ」

・天然藍濃縮液を20倍の水で希釈したものを【藍染液】とする
・今回使用するTシャツは1枚およそ100g
・浴比はTシャツの重さの30倍=3ℓ

染めるにあたって、難しく考えずに図のようなイメージで「T シャツにどれだけ藍の色素を与えるか」という観点でそれぞれ染めていきました。

プールの中に藍の色素くん(以下 色素くん)が泳いでいます。この色素くんがTシャツにたどり着いた部分が染まります。

・色素くんがプールの中にたくさんいる(密になっている)ほどTシャツにたどり着く数が増えます。(高濃度ほど濃く染まる)
・Tシャツには色素くんをのせられる定員数が決まっています。(過剰な色素分は染まらない)
・プールの中に水が十分あると、色素くんは自由にプール内を動きまわることができ、Tシャツの隅々にまでたどり着くことができます。(ムラ防止)

※プールの水が多すぎると染めるために必要な薬剤が増えてコストがかかってきますので注意しましょう。逆に少なすぎると染めムラになりやすいので適量として染めるものの重さの20〜30倍は用意し、染色中はよく揉み込みましょう。

使った材料

配合の比較表

・それぞれ染色時間は同じ30分
・水10ℓで希釈しハイドロ20gを加えたものを【藍染液】として使用
・液量は3ℓで統一(許容誤差±50mℓ以内)

1はつくった藍染液をそのまま使用して染めました。
2は藍染液の量を1ℓ減らし、その分だけ水を加えました。(全体の液量は3ℓ)
3以降は藍染液の量自体を半分ずつ減らしていき、全体の液量が3ℓとなるように水を加えていきました。

※3以降は全体の液量に微量の誤差があるため精密なデータ取りとは言えませんが、先に述べた「T シャツにどれだけ藍の色素を与えるか」という観点のもと、目安程度に思っていただければ幸いです。

実際に染めていく

詳しい染め方は動画から

染め方はこちらの動画と同じ方法で染めています。03:38から藍の袋染めの解説に入ります。
(希釈用の水は藍染液を容器に入れる段階で入れます。※要攪拌)

染める前のこの光景だけでも結果の期待が高まります。

おまちかね、比較写真です

発色後の色の比較

※撮影環境により、実際の色味とは多少異なりますが参考程度にご覧ください。

1 藍染液3ℓ
2 藍染液2ℓ+水1ℓ
3 藍染液1ℓ+水2ℓ
4 藍染液500mℓ+水2.5ℓ
5 藍染液250mℓ+水2.8ℓ
6 藍染液125mℓ+水2.9ℓ
7 藍染液60mℓ+水2.9ℓ
8 藍染液30mℓ+水3ℓ
9 藍染液15mℓ+水3ℓ

(条件9は藍の色素量が少なすぎてTシャツ全体に行き渡らず、染まりにムラがでました)

おまけ(重要)

新商品のTシャツも濃色(条件1)で染めてみました。[写真左]
・今回使用したTシャツと比べて、若干濃く染まったように見受けられます。
・ステッチ糸は非シルケットのため、染まり具合は劣りますが強度は新商品の方に軍配があがります。

この辺りのことは写真ではわかりづらいので、実際に染めて確かめてみてください。
今回作成したグラデーションチャートのTシャツは京都本店で見ることもできますよ!

新商品のTシャツ

*このページは令和2年7月現在のものです。
©︎株式会社 田中直染料店