バインダー対応表 「サンカラー編」

サンカラーについて

「サンカラー」は各種バインダー等と混ぜて使用することで様々な技法に対応できる、自由度の高さが魅力の液体顔料です。

サンカラーは用途に合わせてバインダーと混ぜることであらゆる技法に対応できます。
筆描き染・ステンシル・捺染・シルクスクリーンはもちろん、一部のバインダーでは抜染剤と混ぜ合わせることで着色抜染が可能となります。
また、固着力を強める架橋剤「オキザールF」を使用する直前に少量混ぜることで、摩擦・洗濯堅牢度が実用品レベルにアップするので合わせてご使用ください。

例)濃い色の生地に捺染したい場合
「サンカラー」+「マットバインダーM」+「オキザールF」
(下地が黒に近い濃色の場合、隠蔽性のあるバインダーをご使用ください。隠蔽性のないバインダーですと、色が沈み、発色しづらくなります。)

筆描き用のバインダー

バインダーDL

筆描きならこのバインダー!

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【用途・特長】
筆描き染・ステンシルなどに適したバインダーです。
また、応用として抜染剤の「ロンガリットC」にサンカラーと本品を加えて使うことで着色抜染も可能です。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)はありませんので、下地の色が黒などの濃色の場合、発色しづらくなります。
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【使用方法】
①バインダー:水=「9:1」「8:2」「7:3」のいずれかの割合で薄める(好みの粘度)
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約2%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色(粘度=8:2で薄める場合)
・バインダーDL =80g
・水       =20mℓ
・サンカラー   =5g
・オキザールF  =2g
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バインダーAニュー

バインダーDLの兄弟!使い方はほぼ同じ!

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【用途・特長】
筆描き染・ステンシルなどに適したバインダーです。
本品は、成分にターペン油を含むため「バインダーDLと比べるとやや滑らか」「石油独特のにおいがする」などありますが、基本的にはバインダーDLと同じように使えます。
バインダーDL同様、抜染剤の「ロンガリットC」にサンカラーと本品を加えて使うことで着色抜染も可能です。
また、本品では藍抜染剤に加えての藍染めの着色抜染にも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)はありませんので、下地の色が黒などの濃色の場合、発色しづらくなります。
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【使用方法】
①バインダー:水=「9:1」「8:2」「7:3」のいずれかの割合で薄める(好みの粘度)
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約2%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色(粘度=8:2で薄める場合)
・バインダーDL =80g
・水       =20mℓ
・サンカラー   =5g
・オキザールF  =2g
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捺染用のバインダー

バインダーDHニュー

捺染するならまずはこのバインダー!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙(薄手)、スクリーン型のどちらにも適します。
抜染剤の「ロンガリットC」にサンカラーと本品を加えて使うことで着色抜染も可能です。
また、本品では藍抜染剤に加えての藍染めの着色抜染にも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)はありませんので、下地の色が黒などの濃色の場合、発色しづらくなります。
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【使用方法】濃色
①原液・または、バインダー:水=「9:1」「8:2」のいずれかの割合で薄める(好みの粘度)
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色(粘度=8:2で薄める場合)
・バインダーDHニュー =80g
・水          =20mℓ
・サンカラー      =5g
・オキザールF     =3g
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バインダーCS

着色抜染はできないけどお手軽、お手頃の捺染用バインダー!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版はスクリーン型に適します。(粘度は低いですが薄手の彫型紙にも使えます。)
バインダー自体を薄めずに原液で使用するので粘度調節が不要です。
そのため、配合の手間が少なく比較的手軽に使用することができます。
ただし、抜染剤「ロンガリットC」を加えての着色抜染は本品では不可となっています。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)はありませんので、下地の色が黒などの濃色の場合、発色しづらくなります。
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【使用方法】濃色
①原液のまま使用
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色
・バインダーCS =100g
・サンカラー   =5g
・オキザールF  =3g
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マットバインダーM

黒色の下地に捺染できるバインダーといえばこれ!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙(厚手)、スクリーン型のどちらにも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)があるバインダーで、黒色などの濃色の下地に使用してもサンカラーの色をのせることができます。
(乾くと白っぽくなるバインダーのため、隠蔽性はありますがサンカラーの色が若干白との混合色になります。)
下地の色を隠しながらつや消しのマットな仕上がりを求められる場合は本品のご使用をおすすめしております。
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【使用方法】
①原液のまま使用(原液の10%未満なら水で粘度調節可能)
※水で粘度調整をすると隠蔽性は下がりますので、極力薄めずにご使用ください。
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色
・マットバインダーM  =100g
・サンカラー      =5g
・オキザールF     =3g
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光沢バインダーG

艶感のある仕上がりならこれ!光沢コーティング用にも!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙、スクリーン型のどちらにも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)はありませんが、光沢感のある仕上がりを求められる場合は本品のご使用をおすすめしております。
濃色の下地の場合、サンカラーを加えずに使用すれば光沢のある濡れ色仕上げにすることができます。
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【使用方法】
①原液のまま使用(原液の10%未満なら水で粘度調節可能)
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色
・光沢バインダーG   =100g
・サンカラー      =5g
・オキザールF     =3g
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ホワイトバインダーSS

艶感を抑えたパステルカラーにするならこれ!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙(厚手)、スクリーン型のどちらにも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)があるバインダーで、黒色などの濃色の下地に使用してもサンカラーの色をのせることができます。
また、白色の顔料が元々含まれているため、サンカラーを加えずに本品をそのまま使用すれば白色捺染が可能です。
サンカラーを加えると白との混合色(パステル調)を作ることができます。
仕上がりは艶感を抑えたややマットな風合いです。
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【使用方法】
①原液のまま使用(原液の10%未満なら水で粘度調節可能)
※水で粘度調整をすると隠蔽性は下がりますので、極力薄めずにご使用ください。
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】パステルカラー
・ホワイトバインダーSS =100g
・サンカラー       =5g
・オキザールF      =3g
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光沢ホワイトバインダーWG

艶感のある仕上がりでパステルカラーにするならこれ!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙(厚手)、スクリーン型のどちらにも適します。
隠蔽性(下地の色を隠す効果)があるバインダーで、黒色などの濃色の下地に使用してもサンカラーの色をのせることができます。
また、白色の顔料が元々含まれているため、サンカラーを加えずに本品をそのまま使用すれば白色捺染が可能です。
サンカラーを加えると白との混合色(パステル調)を作ることができます。
ホワイトバインダーSSよりも艶感のある光沢仕上げになります。
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【使用方法】
①原液のまま使用(原液の10%未満なら水で粘度調節可能)
※水で粘度調整をすると隠蔽性は下がりますので、極力薄めずにご使用ください。
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】パステルカラー
・光沢ホワイトバインダーWG =100g
・サンカラー         =5g
・オキザールF        =3g
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盛上マットバインダーMM

やや厚めにのせるのがコツ!厚みのある仕上がりで隠蔽性も抜群!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
版は彫型紙(厚手)に適します。
生地に浸透しづらいため、バインダーが生地の上に乗りやすく厚みのある仕上がりになります。
そのため、隠蔽性(下地の色を隠す効果)が非常に高いバインダーで、黒色などの濃色の下地に使用してもほとんど影響を受けずにサンカラーの色をのせることができます。
(乾くと白っぽくなるバインダーのため、隠蔽性はありますがサンカラーの色が若干白との混合色になります。)
下地の色を確実に隠しながら、つや消しのマットな仕上がりを求められる場合は本品のご使用をおすすめしております。
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【使用方法】
①原液のまま使用
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色
・盛上マットバインダーMM =100g
・サンカラー        =5g
・オキザールF       =3g
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発泡バインダーB

熱でモコモコ膨らむ特殊バインダー!アート作品に最適!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染、また、筆などで直接塗りつけて使用するバインダーです。
厚く盛れば盛るほど発泡効果は高くなります。
盛上マットバインダーMと同様に、隠蔽性(下地の色を隠す効果)が非常に高いバインダーです。
(乾くと白っぽくなるバインダーのため、隠蔽性はありますがサンカラーの色が若干白との混合色になります。)
他のバインダーにはない特殊な仕上がりとなるため、立体的なアート作品には特におすすめです。
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【使用方法】
①原液のまま使用
②サンカラー(①の5%以下)、オキザールF(①の約3%)を加える
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】濃色
・発泡バインダーB     =100g
・サンカラー        =5g
・オキザールF       =3g
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蓄光バインダーB

光を蓄えて暗所で微発光する特殊バインダー!アート作品に最適!

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【用途・特長】
駒ベラを使用しての捺染に適したバインダーです。
厚く盛れば盛るほど発泡効果は高くなります。
日光にあてて蓄光させることで暗所で微発光します。
基本的にはサンカラーを加えずに使用しますが、少量混ぜることで蛍光色に近づけることができます。
(ただし、発光効果は弱まります。)
隠蔽性(下地の色を隠す効果)は高く黒色などの濃色の下地に使用してもほとんど影響を受けずに色をのせることができます。
ファッション系のアート作品などで特殊効果を仕掛けたい場合などにおすすめです。
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【使用方法】
①原液のまま使用
②オキザールF(①の約3%)を加える(サンカラーを加える場合は①の3%以下)
③塗る
④乾燥後にドライアイロンで固着
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【配合例】
・蓄光バインダーB =100g
・オキザールF       =3g
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