麻生平についてのお願い

麻生平は元来、苧麻や大麻を平織で織った衣服用の生地のことです。経糸・緯糸とも麻の茎を裂いただけの撚りの掛からない、自然のままの糸(生平糸)で、その糸は太さや色相もさまざまなものが混ざり合っています。織機も昔から伝わる原始的な手織機を使い、まさに手紡糸・手織りの生地で、織り手の心がそのままこもった生きている生地と言えます。同じものは二つとできないのが特長です。また、麻生平は何百年も前から存在し、各国の出土品の中からも多数発見され、高価な生地であったことがうかがわれます。

近年、経糸に紡績糸を使った麻生平も織られるようになりました。それが弊社の流星や星シリーズです。今までの生平に比べて柔らかな風合いが特長です。

  • 麻生平 流星や星は、経糸が紡績糸、緯糸が生平糸(華に比べて柔らかな風合いの生地)
  • 麻生平 華は、経糸緯糸ともに生平糸(腰とハリのある生地)

上記のように、他の工業製品のように品質が一定なものはなく、1点1点が異なった趣きのある生地とご承知ください。


麻生平生地のカットについて

画像のような織糸の色相違いによる生地の縞は不定位置で必ず現れます。このような部分を取り除くようなカットの指示はお受けできませんのでご了承ください。