藍染め
藍染めは、植物に含まれる「インジゴ」という色素で青色~紺色を染めます。
世界各国に藍染の原料となるインジゴを含んだ植物が存在し、昔々から親しまれてきました。
日本では、徳島で有名な、タデ科の藍の葉を室で発酵させて作る「すくも藍」や、沖縄のキツネノマゴ科の藍の葉を水中発酵させて作る「泥藍」、インド原産のマメ科の藍の葉を水中発酵、乾燥させて作る「インド藍」などがあり、いずれも天然です。
また、工業的に大量生産されるジーンズなどは、石油から合成されたインジゴピュアーが使用されています。
インジゴピュアーは天然界に存在するインジゴを、合成的に作ったものですが、色素としては同等のものです。例えて言うなら、果実に存在するビタミンCと化学合成で作ったビタミンCの関係と同じです。
ただし、天然の藍には、インジゴ色素だけでなく、その他のいろいろな色素が存在するため、深みのある色に染まるのですが、合成のインジゴピュアーは名前の通り純粋なインジゴのみとなっているため、天然ほど深みは出ません。
さらには、手間を省くために染色時に必要なアルカリや還元剤とミックスした「インジゴ還元顆粒」等があります。
弊社では、天然の藍染めをお楽しみいただくために、
- 「たで藍葉」タデ科の藍の葉を乾燥したもの
- 「すくも藍」徳島産すくも藍
- 「インド藍粉末」インド産インド藍から抽出した色素を粉末にしたもの
- 「インド藍液」インド産インド藍を藍建てして長期保存可能にしたもの
- 「天然濃縮藍液」インド産インド藍を藍建てして必要な薬品を混合したもの
を販売しております。
併せて、藍染めの出来映えをより良くするための助剤(薬品)もいろいろと取り揃えております。
藍のいろいろ
インド藍
- インド藍ブロック
-
インドアイから抽出した天然藍です。
インド藍(木藍)から抽出した色素を沈殿させて脱水し、ブロック状にして乾燥したものです。これがインド藍粉末の元になります。天然藍ですから品質はその都度変化します。(ブロック状のインド藍は販売しておりません) - インド藍 粉末
-
ブロック状のインド藍を使いやすく粉末にしたものです。
すくも藍等に比べ非常に高濃度の藍色素(インジゴ)を含んでいます。藍色素の他にも赤紫の色素(インジルビン)も含んでいます。 - インド藍液
-
インド藍粉末を主体に液体化したもので、必要な助剤と一緒に水に溶かせば好みの濃さの藍染め液が作れます。
空気酸化がしにくいように特殊なアルミ袋に入っています。 - 天然藍濃縮液
-
インド藍液に必要な助剤を加えた濃縮液体品です。
添付のハイドロで薄め液を作り、天然藍濃縮液を加えるだけで藍染め溶液のできあがりです。一番簡単に藍染液が作れます。
100g入でハンカチが1~4枚、500g入でTシャツが1~6着、1kg入でTシャツが4~10着が濃い色に染められます
たで藍葉、すくも藍
- たで藍葉
-
たで藍の葉を刈り取りそのまま乾燥させたものです。
たで藍葉に藍溶解液Cとハイドロを加えて藍染め液を作ります。
絹・羊毛は、たで藍葉に溶解剤SSと藍煮染用還元剤を加え、アルカリ分を加えることなく藍染め液を作り、加温しつつ染めることもできます。 - すくも藍
-
たで藍の葉を刈り取って積み上げ、水を与えながら発酵させ、腐葉土の状態にしたものです。インド藍ほど色素の含有量は多くありません。
木灰や消石灰、苛性ソーダ等のアルカリ剤と微生物の力で、藍を還元溶解して藍染め液を作るのを発酵建てといい、古来より行われてきた方法ですがこれは経験を要します。
藍溶解液Cとハイドロを使ったハイドロ建てなら比較的簡単に藍染め液が作れます。
合成藍
- インジゴピュアー
-
化学的に作られた合成藍で、純粋なインジゴ色素のみです。天然藍のようなインジゴ以外の色素は含まれていません。その分濃い藍染め液を作れます。
- インジゴ還元顆粒
-
合成藍のインジゴピュアーをアルカリ還元して顆粒状にしたもので、水に溶かすだけで藍染め液になります。インジゴバット、インジゴホワイトとも呼ばれます。
水に溶かしただけで藍染め液になりますが、溶け方が不安定なので、溶かすときに最初から藍溶解液C、藍染め液安定剤、ハイドロを加えておいた方が賢明です。
藍こぼれ話
十数年前にインドの藍工房を見学したときに、前記インジゴ還元顆粒が置いてあるのには驚かされましたが、さらにはそれを天然であると言い切った職人には、インド人ならぬ日本人もビックリでした。
ジーンズ誕生秘話
余談ですが、ジーンズの発祥はアメリカのゴールドラッシュ時代に、テント生地で作業ズボンを作り、ガラガラ蛇対策にインジゴで染色したと伝わっています。
わが国でも藍で染めたものを身につけていると虫が寄ってこないと言われています。しかしながらいずれも迷信的なもので、そのような事実はないとのことです。











